読書活動推進ハンドブックを作成―道教委　校長の役割など明記　運営体制等９項目で構成

（道・道教委 2019-05-08付）

　道教委は、地域人材との連携による子どもの読書活動推進事業の一環で『子どもの読書活動推進ハンドブック』を作成した。「学校図書館の運営体制」など９項目で構成。様々な事例をもとに、学校図書館長としての校長の役割や、学校図書館全体計画の作成例などを明記している。道教委は、ハンドブックが読書活動推進の一助として活用されることに期待している。

　道教委は、平成３０年度から３ヵ年計画で地域人材との連携による子どもの読書活動推進事業を推進。学校図書館の運営改善のために地域全体での読書環境の整備、子どもの読書活動の活性化を目指して取り組んでいる。

　昨年８月、事業の一環で学校図書館運営に関するハンドブックの作成に向けた検討を開始。司書教諭、学校司書、道立図書館司書、社会教育主事、指導主事などで構成する作成委員会を立ち上げ、実務的なハンドブックの作成に向けた作業を進めてきた。

　ハンドブックは、①学校図書館の意義と役割②学校図書館の運営体制③学校図書館の資料④館内の整備⑤教科（小学校・中学校国語）⑥特別活動（児童会・生徒会活動）⑦総合的な学習の時間⑧読書への関心を高める活動⑨地域の様々な人材との連携―の９項目で構成。

　うち、学校図書館の運営体制では、学校図書館長としての校長の役割や、司書教諭、学校司書それぞれの役割を明記。また、様々な事例をもとに、学校図書館全体計画の必要性や作成例などを示し、ＰＤＣＡサイクルに基づいた具体的な評価・改善方法を記した。

　このほか、読書への関心を高める活動として、ビブリオバトルや読書アルバムなど、道内の先進的な取組を紹介している。

　道教委は「学校や公立図書館司書、地域ボランティア団体などが日々行っている子どもの読書活動推進の参考にして道内における読書活動の一層の充実につなげてほしい」と期待している。

(道・道教委 2019-05-08付)