【解説】大卒者等就職率９７・６％

（解説 2019-05-23付）

　文部科学省と厚生労働省は、平成３１年３月大学等卒業者の就職状況調査結果（４月１日現在）をまとめた。大学生の就職率は、前年度比０・４ポイント減の９７・６％で調査開始以降２番目に高い高水準となった。

　設置者や地域などを考慮し、全国の国立大学２１校、公立大学３校、私立大学３８校、短期大学２０校、高等専門学校１０校、専修学校（専門課程）２０校の計１１２校を抽出。６２５０人を対象に調査した。

　大卒者の就職率は、０・４ポイント減の９７・６％で、調査開始以降２番目に高い高水準を記録。うち、国公立大学の就職率は、０・７ポイント減の９７・３％、私立大学は、０・３ポイント減の９７・７％だった。

　短期大学は、０・５ポイント減の９８・６％。高等専門学校は０・４ポイント減の９９・６％、専修学校（専門課程）は１・９ポイント増の９６・６％となった。

　卒業者全体に占める就職者の割合（大学のみ）は、７４・２％で前年度を０・４ポイント上回った。

　男女別の結果をみると、男子大学生の就職率は０・２ポイント減の９７・３％、女子は０・８ポイント減の９７・８％。

　文系・理系別にみると、文系が９７・４％で０・８ポイント減少、理系が９８・４％で１・２ポイント増加した。

　地域別では、関東地区が０・４ポイント減の９８・１％で最も高い。近畿が０・６ポイント増の９８・０％、中部が１・６ポイント減の９７・９％と続き、北海道・東北は、０・２ポイント増の９７・２％で６地域中４番目だった。

　未就職のまま卒業した人に対しては、引き続き、大学等・高校と新卒応援ハローワークが連携し、継続した支援に努めていくこととしている。

(解説 2019-05-23付)