学校職員の懲戒処分―道教委まとめ　総数は４年連続減少　わいせつ行為が増加傾向

（道・道教委 2019-05-27付）

過去１０年間の学校職員の懲戒処分件数（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は、札幌市を除く道内公立学校職員の懲戒処分件数をまとめた。平成３０年度の処分件数は、前年度と比べ１件減の１０３件。うち、交通事故が４６件で４件減少、一般事故は５７件で３件増加した。懲戒処分の総数は４年連続で減少している一方、わいせつ行為の懲戒処分が１０件と増加傾向にある。道教委は、教職員への指導を徹底し、不祥事の未然防止と服務規律の保持に万全を期すよう取組を進めていくとしている。

　交通事故と一般事故を合わせた学校職員の３０年度懲戒処分件数は１０３件となり、１件減少。２７年度から減少が続いている。

　このうち、交通事故による処分件数は４件減の４６件。内訳は、速度違反が２８件、飲酒運転が２件、その他が１６件となっている。

　一般事故による処分は３件増の５７件。わいせつ行為が１０件、個人情報紛失が４件と増加傾向にある。

　処分の量定ベースでは、免職が１３件とやや増加した一方、停職が６件減の６件、訓戒が２８件減の１４件と減少している。

　道教委は、懲戒処分の件数は減少傾向にあるものの、重大事故であるわいせつ行為が増加しており、「道民の学校教育に対する信頼を著しく損なう、極めて憂慮すべき状況」と懸念。教職員には、高い倫理観が求められることから「指導を徹底し、不祥事の未然防止と服務規律の保持に万全を期すよう取組を進めていく」としている。

(道・道教委 2019-05-27付)