【解説】道青少年健全育成条例改正案

（解説 2019-06-06付）

　道は、道青少年健全育成条例の一部を改正する条例素案をまとめた。青少年の自画撮り画像を求める行為を罰則付きで規制するほか、青少年の健全育成を害するおそれのあるゲームソフトを有害図書類として指定するよう改正。７月５日までパブリックコメントを実施し、条例案を９月開会の３定道議会に上程する。

　青少年の健全な育成に関する基本理念を定める道青少年健全育成条例は、社会経済情勢の変化などを勘案し、平成２１年度から５年ごとに見直しを行っており、本年度で改正年を迎える。

　今回改正する内容は、①児童ポルノなどの提供を求める行為の禁止②青少年の健全な育成を害する恐れのあるゲームソフトの有害図書類としての指定―の２点。

　①では、現行の法令等では青少年の自画撮り画像の提供を未然に防止することが十分にできていないことから、不当な手段によって自画撮り画像を求める行為を新たに罰則付きで規制。

　具体的には、１８歳未満の青少年に対して自画撮り画像の提供を「拒まれたにもかかわらず、さらに求める」「威迫して求める」「欺いて求める」「困惑させて求める」「対償を供与し、もしくはその供与の約束をして求める」こと、１３歳未満の青少年に対して求めることを罰則付きで禁止する。

　②では、ゲームソフトのうち、ひわいな姿態などを描写した場面が一定時間以上となるもの、または知事の指定するゲームソフト審査団体が１８歳未満の視聴を不適当としたものを有害図書類として指定。図書類取扱業者による青少年への販売などを禁止することを検討している。

　７月５日までパブリックコメントを実施しており、８月の道議会環境生活委員会で結果を報告。３定道議会で条例案を提案する予定となっている。

(解説 2019-06-06付)