佐藤教育長が緊急メッセージ―道教委　職責自覚した行動を　飲酒運転根絶　自ら律する教職員に

（道・道教委 2019-06-10付）

　道教委の佐藤嘉大教育長は６日、飲酒運転の根絶に向けた教育長のメッセージ「教職員の皆さんへ～緊急メッセージ」を発出した。不祥事を出さない、見逃さない意識を教職員全員で共有し、日ごろから確認し合うよう要請。一人ひとりの意識次第で、飲酒運転をはじめとする不祥事は必ず根絶できるとし、教職員の職務の重要性を十分に自覚するとともに、倫理観や規範意識の一層の向上、自律できる教職員であることを求めた。

　５月３１日に石狩管内の道立高校教職員による飲酒運転が札幌市内で発生。これを受けて道教委は６月３日に臨時教育長会議を開催し、速やかに全管内で道立学校長会議を開いて各学校で職員に再発防止を徹底するよう指示。

　４日には各教育局長、市町村教委教育長、道立学校長に対し、飲酒運転再発防止の徹底に向けた通知を発出した。

　さらに道教委は、６日付で飲酒運転の根絶に向けた教育長の緊急メッセージ「教職員の皆さんへ～緊急メッセージ」を各道立学校長、市町村教委教育長に通知。

　教職員に配布して職場研修などを通じた周知徹底を行い、不祥事防止の重要性を周知するとともに、平素の注意指導で活用するなど、教職員の意識改革につなげるよう求めた。

　緊急メッセージでは「全道民を挙げて飲酒運転根絶に取り組んでいる中、飲酒運転事故が再び発生したことは、これまで積み上げてきた教職員に対する道民の信頼を崩壊させるもの」とし、同僚の中から不祥事を出さない、見逃さない意識を職員全員で共有し、日ごろから確認し合うよう呼びかけた。

　その上で、飲酒運転をはじめとする不祥事は、教職員一人ひとりの意識次第で必ず根絶できると強調。「あらためて“子どもたちを預かり、守り、育む”という教職員の職務の重みを十分に自覚し、倫理観や規範意識をより一層高め、自ら律することのできる教職員であることを強く望む」と求めた。

◆教職員の皆さんへ　～緊急メッセージ～

想像してみてください。

飲酒運転事故を起こしてしまった時の自分を。

自分の大切な人や、お世話になった方が、自らの代わりに謝罪をしている姿を。

自分がいなくなった学校の様子を。

その重さを考えると、安易な行動は決してとることができないはずです。

(道・道教委 2019-06-10付)