【解説】「携帯電話」の範囲と定義

（解説 2019-06-24付）

　文部科学省が設置する学校における携帯電話の取扱い等に関する有識者会議は、２０日に開かれた第２回会議で「携帯電話の範囲・定義について」（たたき台）を示した。登下校中の緊急時の連絡手段として活用する視点を第一とし、範囲・定義として「フィーチャーフォン（いわゆるガラケー）」「スマートフォン」「子ども向け携帯電話（基本的な通話・メール機能のみを搭載しているもの）」に限定。今後、文科省が都道府県教委、市町村教委を対象に実施する「携帯電話の取扱いに関する調査」方法について検討を進める。

　同会議は、学校を取り巻く社会環境や児童生徒の状況の変化を踏まえ、児童生徒の学校における携帯電話の取扱いについて検討。

　第２回会議では「携帯電話の範囲・定義について」（たたき台）を提示。大阪府が作成した『小中学校における携帯電話の取り扱いに関するガイドライン』を踏まえ「登下校中の緊急時の連絡手段として活用する」視点を第一としたほか、教育活動を目的としたＩＣＴ機器の持ち込みを議論の対象から除外した。

　携帯電話の範囲・定義として「フィーチャーフォン」「スマートフォン」「子ども向け携帯電話」に設定。携帯ゲーム機や携帯音楽プレーヤー、タブレット型端末は、主な目的が連絡手段と異なることから、インターネット回線への接続の可否にかかわらず、「携帯電話」には含めないこととするなど、これらの範囲・定義について確認した。

　今後実施する「携帯電話の取扱いに関する調査」について、委員から「教育委員会のみならず、学校からのヒアリング調査も検討するべき」など調査方法について意見が挙がった。　７月３日開催の第３回会議において、調査方法の具体的な検討を行う。

(解説 2019-06-24付)