函館高等支援が開校式 自ら社会参加する意識を 地域の原動力に―佐藤教育長(学校 2019-06-28付)
170人が開校を祝った
【函館発】函館高等支援学校(立田俊治校長)で22日、開校式が執り行われた。全校生徒29人と来賓、保護者合わせて約170人が出席。立田校長は、校訓「探究・協働・健全」について説明した上で、「卒業後に自らが社会に参加する意識をもって、日々の学校生活を過ごしてほしい」と呼びかけ、生徒の成長を願った。
同校は、函館稜北高校の校舎に併設された高等支援学校として4月に開校。普通科、生産技術科、食品デザイン科、福祉デザイン科の4学科を設置。校内で来年に開設予定のカフェを活用した学校と地域による協働体制の確立などに取り組んでいる。
教育理念は「自己と社会をつなぎ、共生社会を創造する教育の追求」。教育目標に「共生社会の一員として、自ら社会に貢献する人間の育成」を掲げ、校訓は「探究・協働・健全」の3つを設定。学び働き生きることを生涯にわたって探究する人間、多様性を尊重し、互いの良さを認め合い協働する人間、生涯にわたって健やかな心身と豊かな感性を磨く人間の3つの人間像を備えることを目標とした。
国歌斉唱に続き、道教委の佐藤嘉大教育長が立田校長に校旗を授与した。
式辞で佐藤教育長は、同校の校訓や地域との連携・協働に向けたカフェの開設にふれ「これからの社会にとって、非常に重要なものになる」と強調。その上で「地域と協力し、地域活性化の原動力になるような取組に期待するとともに、生徒にとって良い思い出になってほしい」と述べた。
次いで、立田校長が登壇し「本校は全員参加型社会、共生社会の実現を目指している」と強調。生徒に対し、校訓の「探究・協働・健全」の3つを備えた人間として成長することに期待を寄せた。
祝辞では、鈴木直道知事の代理として渡島総合振興局の佐々木徹局長、道議会の髙橋亨副議長、函館市教委の辻俊行教育長の3人が登壇。充実した学校生活への期待や特別支援教育のさらなる充実を進める人材育成を願った。
来賓紹介と祝電・祝文が紹介されたあと、生徒会長の風張海君が「入学前は不安もあったが、今では学校に行くのが楽しみになっている。自分に合った勉強ができ、真剣に向き合ってくれる先生がいる」と入学からこれまでを振り返った。
今後の学校生活については「来年の入学生が入りたいと思う雰囲気を1期生でつくり、卒業後に社会で貢献できる人間に成長したい」と宣言した。
このあと、感謝状贈呈に続いて全校生徒が校歌を披露。美しい歌声が会場に響きわたった。
(学校 2019-06-28付)
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