効率的な学校プールの在り方―札幌市教委　６校指定、複数校利用　民間スポーツクラブ利用も

（市町村 2019-07-01付）

　札幌市教委は、本年度新たに効果的・効率的な学校プールの在り方検討業務における他校プール利用等について、試行実施を交えて検討を進める。複数校でプールを利用するほか、民間のスポーツクラブを利用することなどについて検証する試行実施校６校を指定。課題や効果を整理する。

　市教委は、平成２８年３月に学校施設維持更新基本計画を策定。計画では、プールは塩素を用いるため劣化が早く、１０～２０年ごとに改修が必要としている。

　現在、市立小・中学校１９９校にプールが設置されている。

　うち、築２０年以上の老朽化したプールが設置されている学校は１７８校で、全体の８９・４％を占める。１７８校のうち、６４校は設置から３０年以上が経過している。

　これを受け市教委は、限られた財源の中で対策を進めるため、本年度から学校プールの在り方について検討を進める。

　他校のプールを利用する試行実施校に、現在プール改築中の中央小学校、栄西小学校、東白石小学校、発寒西小学校を指定。老朽化が進んでいる三角山小学校、大谷地小学校の２校を加え、計６校に決定した。

　中央小の低学年は幌東小学校、豊平小学校、菊水小学校のプールを利用して授業を行う。高学年は民間のサンシャインスポーツクラブを利用する。

　栄西小は北九条小学校・資生館小学校、東白石小は平和通小学校、発寒西小は桑園小学校、三角山小は二条小学校、大谷地小は本郷小学校と共同でプールを利用する。

　中央小からサンシャインスポーツクラブと東白石小から平和通小への移動は徒歩、そのほかはバスを利用する。移動にかかる費用などについても検討を進める。

(市町村 2019-07-01付)