ＳＯＳの出し方など研究　自殺予防・生命尊重の心育成　札幌市教委が実践研究会設置

（市町村 2019-07-01付）

　札幌市教委は、本年度「自殺予防等、生命を尊重する心の育成」にかかる実践研究について、札幌市立西岡北中学校の須藤勝也校長を委員長とする実践研究会を設置した。生命を尊重する心の育成に向けて実施するもの。前年度の研究で作成した授業の指導案をもとに、「ストレスコーピング」「ＳＯＳの出し方に関する教育」などについて研究を推進する。

　市教委は平成２７年度から３年間、北海道大学との「自殺予防対策共同研究事業」を実施。３０年度から共同研究の成果を踏まえ、教材の開発および指導方法の工夫など、実践的な調査研究を行うとともに、自殺予防に関する教育の普及・啓発に資する。

　実践研究会の委員は、西岡北中の須藤校長をはじめ、小・中学校の教職員や大学教授などで構成。前年度の研究で作成した授業の指導案をもとに、「ストレスコーピング」「ＳＯＳの出し方に関する教育」などを中心とした自殺予防についての実践的研究を進めていく。

　６月１２日に行った第１回研究推進会議では、事業内容のほか、本年度の研究の進め方について協議した。

　７月中旬に第２回会議を開く予定。本年度の研究実践構想の交流や研究推進上の留意点の確認を行うこととしている。

　９～１１月にかけて、検証授業と第３～７回会議を開催する方針だ。

(市町村 2019-07-01付)