旭川市教委　確かな学力育成プラン　学校・家庭が役割把握を　新時代の教育など重点

（市町村 2019-07-01付）

　【旭川発】旭川市教委は、本年度の確かな学力育成プランをまとめた。第２期市学校教育基本計画を踏まえ、具体的な施策として、「確かな学力を育成する指導の重点」「新しい時代に対応した教育の推進」の２項目を設定。市教委や学校、家庭・地域のそれぞれの役割を把握し、連携・協力して児童生徒の学力育成を目指す。

　プランでは、平成２９年度から毎年、市教委の取り組む内容などをまとめている。

　本年度は新たに、第２期学校教育基本計画に記される３つの目標のうち、目標１「子どもたちに未来を生き抜く力を育む」に焦点を当てた。その中の基本施策１「確かな学力を育成する教育の推進」を重点に取り組むとしている。

　具体的施策として、「確かな学力を育成する指導の重点」「新しい時代に対応した教育の推進」を設定。

　確かな学力を育成する指導の重点は、①学びを深める授業づくり②落ち着いた学級づくり③望ましい学習習慣づくり―の３つで構成。

　①は、育てたい資質・能力を明確にした指導計画の作成や、各教科等の特質に応じた見方や考え方を働かせる場面の設定と手立ての工夫などを行う。

　②は、小・中学校の接続に配慮した学習規律の設定のほか、対話的な学びを支える人間関係づくりなどを掲げた。

　③は、共通理解に基づく効果的な宿題の取組をはじめ、見通しをもって計画的に学習に取り組ませる指導、家庭との連携によるオンラインサービスを活用した家庭学習を進める。

　新しい時代に対応した教育の推進では、小学校英語教育と小学校プログラミング教育の２本柱で取り組むとした。

　このほか、前年度と同様、学校運営支援や研究学校指定事業などの具体的な取組を示しているほか、家庭・地域との連携・支援、小中連携・一貫教育の推進などを紹介している。

(市町村 2019-07-01付)