がん教育研究開発事業実践研究会―札幌市教委　栄養教諭ら新委員に　２学期中に小・中で授業公開

（市町村 2019-07-02付）

　札幌市教委は、札幌市研究開発事業「がん教育に関する」実践研究会（委員長・秀島起也札幌市立中の島中校長）において本年度、新たにがんに関する教育研修等に取り組んでいる団体役員や栄養教諭を委員に加えた。さらなる研究の深化を図っていく。２学期中に小・中学校で公開授業を行う予定だ。

　文部科学省が設置した有識者による検討会は、「学校におけるがん教育の在り方」について報告書を作成。日本人の死亡原因１位であるがんについて、子どもたちが関心をもち、正しく理解し、適切な態度や行動をとることができるようにすることを求めている。

　札幌市は、がんの予防や早期発見・早期治療、がん患者およびその家族への支援などを含めた総合的ながん対策を進めることを目的として、平成２９年度に市がん対策推進プランを策定。がん教育を重要な施策の一つとして位置付けている。

　札幌市教委は札幌市のがん対策推進プラン等を受け、がん教育の在り方に関する実践研究を実施。小・中学校の校長や教諭などで構成する実践研究会において、がんに対する正しい知識や命の大切さに対する理解等を深化し、がん予防や早期発見につながるよう、生活習慣を見直して改善に資することについて研究を進めている。

　本年度の実践研究会は本年度、がんに関する教育研修や支援に取り組んでいる団体の会員のほか、栄養教諭を新たに委員とした。

　研究推進会議では、がん教育の在り方に関する取組について交流するほか、成果と課題などを協議。２学期中に小・中学校で授業公開を行うなど、研究の深化を図っていく。

(市町村 2019-07-02付)