新たに防災教育研究推進事業　発達段階考慮し指導　小中高５校指定へ　札幌市教委

（市町村 2019-07-04付）

　札幌市教委は、本年度から新たに防災教育研究推進事業を行う。研究推進校は５校程度で、校種別では小学校２校、中学校２校、高校１校となる見込み。学校における防災教育の充実に向け、発達段階を考慮した教科等の指導のほか、休憩時間や清掃時間など災害の発生時間に変化をもたせた避難訓練の実施などについて研究を進めていく。

　市教委は昨年９月の北海道胆振東部地震から、学校における防災教育の一層の充実が喫緊の課題ととらえ、本年度の市学校教育の重点に防災教育の推進を位置付けた。

　今回、学校における防災教育の充実を図ることを目的に新規事業を実施することとした。

　研究主題は「災害に適切に対応する能力の基礎を培う防災教育の指導方法等に関する実践研究」。

　研究推進校では、防災教育について、発達の段階を考慮した関連する教科や総合的な学習の時間、特別活動での指導について研究。火災や地震など多様な災害のほか、休憩時間、清掃時間など災害の発生時間に変化をもたせた避難訓練なども実施する。

　あす５日まで研究推進校を募集。推進校は５校程度で、校種別では小学校２校、中学校２校、高校１校となる見込み。今月中旬に指定する。

　研究推進校指定後に、研究推進委員会会議を開催。研究の進め方を確認するほか、各校の取組や実施上の課題について交流する。

　８月から来年１月にかけて研究推進校が授業を公開。各学校の実践をまとめ、その成果についてホームページなどで普及啓発を図る。

(市町村 2019-07-04付)