札幌市議会議案審査特別委員会（令和元年７月１日）

（市町村 2019-07-03付）

◆基本計画策定へ他都市事例踏まえ　公立夜間中学で質疑

　公立夜間中学について質疑が行われた。

　道教委では、市教委や関係機関で構成する夜間中学等に関する協議会を平成２９年度に設置。道内初となる公立夜間中学を市内に設置する方向で検討することとした。

　第２回定例市議会の補正予算案では、公立夜間中学関係費として３００万円を計上。市としての考えを示す基本計画の策定に向け、夜間中学対象者のニーズのほか、全国の先進事例などを調査する。

　市教委の早川修司教育推進・労務担当部長は、基本計画の策定に向け、公立夜間中学を設置した他都市の事例から、教育内容や募集人員、設置場所など「市としての考えを示したい」と話した。

　小竹ともこ委員（自民党）の質問に答えた。

◆モデル校拡充し効果・課題検証　医療的ケア児の看護師派遣で質疑

　医療的ケア児の看護師派遣について質疑が行われた。

　市教委では、医療的ケアが必要な児童生徒がいる学校に対して看護師を派遣し、痰の吸引などを行うモデル事業を前年度から小学校２校で実施している。第２回定例市議会の補正予算案では、特別支援教育費として２５０万円を計上。対象校を９校に拡大するなど、取組を拡充する。

　市教委の相沢克明学校教育部長は、より安全・安心に医療的ケアを行うため、モデル校を拡充し、効果や課題を検証する方針を示した。

　くまがい誠一委員（公明党）の質問に答えた。

◆１０区の取組踏まえ実施体制検討　子どものくらし支援コーディネート事業

　子どものくらし支援コーディネート事業について質疑が行われた。

　市では、前年度から社会的に孤立傾向にある子どもや家庭を早期に把握し、必要な支援につなげる子どものくらし支援コーディネート事業を展開。第２回定例市議会の補正予算案では、子どもの貧困対策推進費に６００万円を計上。支援を行う子どもコーディネーターについて３人で６区を担当していたところを、５人に増やし、１０区を担当する。

　子ども未来局の山本真司子ども育成部長は、１０区での取組の成果や課題などを踏まえ、今後の対象地区や実施体制を検討する方針を示した。

　三神英彦委員（自民党）の質問に答えた。

(市町村 2019-07-03付)