実践的安全教育モデル構築事業拠点3校決定―道教委 留萌で防犯実践授業 せたなは児童の危険予知能力向上(道・道教委 2019-07-09付)
道教委の道実践的安全教育モデル構築事業の各モデル地域における本年度事業実施計画がまとまった。留萌市立東光小学校 せたな町立北檜山小学校、えりも町立東洋小学校を各モデル地域の拠点校に決定。東光小では、防犯にかかる実践授業や、外部講師による防犯教室などを行い、地域全体で児童生徒を見守る環境づくりを目指す。北檜山小では、児童の危険予知能力の向上を目指して、警察と連携した交通安全教室や交通安全に関する公開授業を実施。東洋小では、体験型防災教育や防災教育の公開授業を行い、モデル地域内に普及させる。来年1月ころに開く第2回推進委員会において取組の成果や課題等について意見交換を行う。
道実践的安全教育モデル構築事業は、文部科学省の委託を受けて道教委が平成27年度から実施。市町村教委と連携し、防犯を含む生活上の安全教育、交通安全教育、防災教育について、指導方法や教育手法の開発・普及、通学時を含めた学校における児童生徒の安全確保体制の構築・普及、学校外の専門家による指導助言などを行う。
事業を効果的、円滑に実施するため、道教委は道実践的安全教育モデル構築推進委員会を設置し、学校が参加する実践的な取組を展開するモデル地域として、すでに留萌市、せたな町、えりも町の3市町を指定済み。
防犯教育に取り組む留萌市では、市街地近くの東光小を拠点校に選定。東光小を含む4小・中学校の校区をモデル地域に様々な取組を推進する。
東光小は防犯教育にかかる実践授業を行い、普及啓発を図るため、モデル学習指導案を作成する。また、外部講師による防犯教室を実施し、犯罪被害の防止に向け、地域全体で児童生徒を見守る環境づくりを目指す。
このほか、モデル地域全体への取組の普及を促進するため、防犯対策に関する啓発資料を作成し、全児童生徒に配布する。
交通安全教育を推進するせたな町は、児童生徒の危険予知能力を高めることを目指して、交通安全教育に関する実践的な取組を進める。
拠点校の北檜山小は、警察と連携した交通安全教室や交通安全に関する公開授業などを実施。また、町の通学路交通安全プログラムに基づき、関係機関が連携して通学路の安全確保を図っていく。
防災教育を進めるえりも町は、拠点校に東洋小を選定し、災害に対応した学校安全の取組を推進するとともに、体験型防災教育や防災教育にかかる公開授業などを展開。これらの取組をモデル地域内に普及させる。
また、域内すべての学校で、地域安全マップづくりや、危機管理マニュアルの改善、地域と連携した避難訓練、引き渡し訓練などを行い、児童生徒が主体的に行動する態度を育成する。
取組の成果については、来年1月ころに開く第2回推進委員会において、各モデル地域ごとに発表し交流し合う。
(道・道教委 2019-07-09付)
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