檜山局の遠隔システム研修初回 リアルタイムで助言 せたな町北檜山小教員へ 
(道・道教委 2019-07-09付)

檜山教育局遠隔研修
ビデオチャットを用いて意見を交わした

 【函館発】檜山教育局が本年度から開始した地域をつなげるネットワークを使用した遠隔研修が1日に初めて行われた。公開研究会を控える、せたな町立北檜山小学校(笠松靖史校長)の教員を対象に実施。三浦浩平義務教育指導班主査が指導案や研究発表の改善点などを助言したほか、子どもの様子や授業の見通しに関して意見を交わし、子どもの学力向上と教員の資質・能力向上につながる授業・研究活動の実現を目指した。 

 檜山局は管内における研修機会の充実と指導力向上に向け、道庁・各振興局と道内全市町村とを専用のインターネット回線で結ぶ「地域をつなげるネットワーク」と、ほっかいどうスクールネットを活用した研修を本年度スタート。

 Webカメラを使用したビデオチャットで、檜山局の指導班主査・指導主事からリアルタイムで指導助言を受けたり、意見を交わしたりすることができる。また、共有フォルダにデータをアップすることで、データを共有することが可能となっている。

 1日には、地域をつなげるネットワークを使用した初めての研修を開催した。12日に公開研究会を開く北檜山小の教諭2人が、せたな町役場にあるシステムを使用。檜山局内の三浦義務教育指導班主査が、指導案の改善や研究発表について助言した。

 研修は、当日の指導案と発表資料をサーバー内のフォルダで共有して実施。三浦主査は「授業の中で、子ども同士で説明する時間を設けた方が良い」などとアドバイスを送ったほか、理解の遅い子どもへの対応なども助言した。

 システムの活用について、三浦義務教育指導班主査は「回線などの面では想像以上にスムーズにできた。電話と違い、相手の顔を見ることができるので安心」と成果を感じていた。

 笠松校長は「移動時間を縮め、授業づくりの時間にもっと充てられるようになる」と今後に期待した。

 長浦紀華教育支援課長は「もっと気軽に何回も使うことで、教育活動の充実につながってほしい」と話していた。

(道・道教委 2019-07-09付)

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