4月に制度化の職員在宅勤務 対象業務拡大を検討 2定道議会予特で道教委
(道・道教委 2019-07-11付)

 道教委の池野敦総務政策局長は9日、ことし4月に制度化した職員の在宅勤務の対象業務の拡大を検討する考えを示した。高校入試や教員採用試験問題の作成など、業務の遂行上、秘匿性の確保が必要となる業務を例示。業務の減量化や平準化、業務マネジメントの強化に取り組むとともに「すべての職員が健康で意欲をもって職務を遂行し、その能力を発揮することができるよう、働きやすい職場環境の整備や働き方改革を進めていく」とした。

 9日に開かれた2定道議会予算特別委員会第2分科会で、三好雅委員(自民党・道民会議)の質問に答えたもの。

 道教委はことし4月、市町村教委の教科用図書の採択で必要となる「採択参考資料」の作成に従事する職員が、庁舎内で業務を行うことができない場合に限り、在宅勤務を制度化。採択参考資料の作成担当者として45人の指導主事を任命し、全員が在宅勤務を実施した。

 山本純史総務課長は、職員から「業務内容のスケジュールが整理され、効果的・効率的に業務を進めることができた」「通勤の疲労がなくなり、業務に集中できた」「秘匿性が十分確保できた」、管理職員からは「対象職員の業務を他の職員全体でカバーすることで全員の働き方改革の意識が高まった」などの成果が寄せられたと答弁。一方、自宅に持ち帰る校務用パソコンが破損することを懸念する声もあったことを伝えた。

 池野総務政策局長は「道教委の業務の中に、例えば高校入試や教員採用の試験問題の作成など、採択参考資料の作成と同様、業務の遂行上秘匿性の確保が必要であること、作成期間に余裕がなく、特定の職員に負担が生じている業務がある」と報告。

 今回導入した在宅勤務の実施状況を踏まえ、対象業務の拡大を検討する考えを表明した。

 併せて、業務の減量化や平準化、業務マネジメントの強化に取り組むとし「在宅勤務をはじめとする多様で柔軟な働き方の検討を着実に行い、すべての職員が健康で意欲をもって職務を遂行し、その能力を発揮することができるよう、働きやすい職場環境の整備や働き方改革を進めていく」と答弁した。

(道・道教委 2019-07-11付)

その他の記事( 道・道教委)

これからのへき地・小規模校教育充実研修 効果的な学級経営理解 道研と道教育大が連携

道研へき地小規模教育研修  道立教育研究所は9日、道教育大学と連携してこれからのへき地・小規模校教育充実研修基礎編「少人数・複式学級における効果的な指導の進め方」を開いた。道教育大札幌駅前サテライトを主会場に、旭川校...

(2019-07-12)  全て読む

第2回高校配置計画検討協根室学区―道教委 5~8年度3~4学級調整 高校魅力さらなる発信を

根室高校配置計画  【釧路発】道教委は9日、別海町交流館ぷらとで第2回公立高校配置計画地域別検討協議会(根室学区)を開いた。教育関係者など約40人が出席。高校教育課担当者が6月に公表した計画案をもとに、根室学...

(2019-07-12)  全て読む

道・道教委 文教施策・予算要望 重点に幼児教育充実など 遠隔授業の教員加配拡充を

 道、道教委の令和2年度国の文教施策および予算に関する提案・要望内容が決定した。重点要望事項の「幼児教育の推進体制の充実」では、すべての幼児教育施設における保育者の資質・能力の向上に向けた各...

(2019-07-12)  全て読む

少年の主張石狩地区大会 夢をかなえる 江別市野幌中3年・五十嵐さん

 少年の主張石狩地区大会が4日、道庁赤れんが庁舎で開かれた。管内7市町村の中学生の代表が、日常生活の中で体験したこと、日ごろ考えていること、大人に対する思いなどを発表した。  審査の結果、...

(2019-07-11)  全て読む

道教委 障がい者就労連携事業 学校への支援対策強化 新規就労先開拓、職域拡大

 道教委は、本年度から2ヵ年計画で「障がい者就労促進地域連携事業」を実施する。職業学科設置校6校、札幌視覚支援学校1校の計7校を指定校とし、職業学科設置校では、「小・中・高・特別支援学校キャ...

(2019-07-11)  全て読む

オホーツク局が実施要項 実技講習会など計画 独自作成の運動プログラム

 【網走発】オホーツク教育局は、本年度管内どさん子元気アップチャレンジの実施要項をまとめた。前年度、独自に作成した「オホーツク運動プログラム」を継続して取り組む。さらに、実技講習会の開催や実...

(2019-07-10)  全て読む

檜山局の遠隔システム研修初回 リアルタイムで助言 せたな町北檜山小教員へ 

檜山教育局遠隔研修  【函館発】檜山教育局が本年度から開始した地域をつなげるネットワークを使用した遠隔研修が1日に初めて行われた。公開研究会を控える、せたな町立北檜山小学校(笠松靖史校長)の教員を対象に実施。三...

(2019-07-09)  全て読む

公民館的機能活用モデル事業 滝川など8市町指定 官民協働で地域力向上 道教委

 道教委は、公民館的な機能を活用した“地域力向上モデル”構築事業の本年度モデル市町村として滝川市など8市町村を指定し、官民協働で地域課題の解決に向けた方策に関する検討を進めている。奥尻町では...

(2019-07-09)  全て読む

実践的安全教育モデル構築事業拠点3校決定―道教委 留萌で防犯実践授業 せたなは児童の危険予知能力向上

 道教委の道実践的安全教育モデル構築事業の各モデル地域における本年度事業実施計画がまとまった。留萌市立東光小学校 せたな町立北檜山小学校、えりも町立東洋小学校を各モデル地域の拠点校に決定。東...

(2019-07-09)  全て読む

安全教育モデル第1回推進委員会―道教委 様々な想定で訓練を 通学路の見守り強化必要

安全教育モデル推進委員会  道教委は5日、道庁別館で本年度道実践的安全教育モデル構築事業の第1回推進委員会を開いた。事業を実施する3市町の担当者がそれぞれの取組内容を説明したほか、事業の円滑な推進に向けた意見交流を実...

(2019-07-09)  全て読む