公民館的機能活用モデル事業 滝川など8市町指定 官民協働で地域力向上 道教委
(道・道教委 2019-07-09付)

 道教委は、公民館的な機能を活用した“地域力向上モデル”構築事業の本年度モデル市町村として滝川市など8市町村を指定し、官民協働で地域課題の解決に向けた方策に関する検討を進めている。奥尻町では、読み聞かせ団体や町保健福祉部局との連携による家庭教育支援、興部町では、地域づくりの拠点となる公民館づくりに取り組む。

 事業は、地域の身近な課題について住民と行政が協働で学び、検討し、実践する課程で育まれるつながりを通して地域力(住民相互が協力して課題を解決する力)を高め、住民が主体的に課題解決に取り組む機運を醸成することがねらい。

 事業期間は平成30年度から令和2年度までの3年間。令和元年度のモデル市町村は、滝川市、島牧村、福島町、奥尻町、南富良野町、興部町、池田町、標津町の8市町村となっている。

 各市町村教委は、市町村・市町村教委職員、地域住民などで構成する地域課題検討チームを設置。地域課題に関する道・道教委の担当課職員による学習会を企画・実施するほか、課題解決に必要な学びを提供する地域課題解決アドバイザーの選定などを行う。

 また、課題解決のための具体的方策の実施体制を検討する住民検討会を開催。先進事例を紹介する講演、参加者による熟議などを行う。

 計画の最終年となる来年度は、モデル市町村の取組の交流や参加者の討議などを行う全道フォーラムで取組の概要や成果を報告する予定。

 本年度モデル市町村と実施事業はつぎのとおり。

▼滝川市=下の句かるたを活用した地域の教育力活性化事業

▼島牧村=しままき活力パワーアップ事業

▼福島町=「チーム読書in福島」構築事業

▼奥尻町=よみきかせ団体・町保健福祉部局との連携による家庭教育支援事業

▼南富良野町=地域で支える子育て支援―ファミリー・サポート・センター事業の構築

▼興部町=地域づくりの拠点となる公民館づくり事業

▼池田町=第5次総合計画策定事業

▼標津町=まちの宝物掘り起こしによる地域文化財保存活用推進事業

(道・道教委 2019-07-09付)

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