【解説】青少年のネットリテラシー
(解説 2019-07-09付)

 総務省は、2018年度青少年のインターネット・リテラシー指標等に関する調査結果を公表した。正答率は前年度比0・8ポイント増の69・6%。男女別で女子の正答率が高い傾向が続いており、学校所在地別では政令市などにおける正答率が高かった。

 調査は、インターネット・リテラシー向上施策を効果的に進めるため、平成24年度から実施。インターネット上の危険・脅威への対応能力などを可視化するため、これらの能力を数値化するテストを実施している。

 全国の公私立高校など78校の1年生1万2626人を対象に実施した。

 必要なリスク対処能力を、①違法有害情報リスクへの対処(インターネット上の違法・有害コンテンツへの対処)②不適正利用リスクへの対処(インターネット上でのコミュニケーションなど)③プライバシー・セキュリティリスクへの対処(プライバシー保護やセキュリティ対策)―と分類。

 正答率は前年度比0・8ポイント増の69・6%。①②③いずれも上昇した。過去3年間の変化をみると、②の過大消費、依存・歩きスマホ、マナーなどの項目の正答率が下降している一方、③のID、パスワード、ウイルスなどセキュリティリスクに関する項目の正答率が上昇している。

 高校生のスマートフォン保有率は95・8%。スマートフォンの一日当たりの平均利用時間は2~3時間が最も多く、他の機器よりも利用時間が長い。利用時間別の正答率は、平均利用時間1~2時間が最も高く、利用時間が長いほど正答率が低下する傾向にある。

 フィルタリングの認知率は69・2%。利用率は51・0%。78・0%がフィルタリングを肯定的に捉える一方、10・0%が否定的にとらえている。

(解説 2019-07-09付)

その他の記事( 解説)

【解説】17日は「道みんの日」

 きょう17日は、北海道の価値を見つめ直し、これからの北海道を考える「北海道みんなの日(愛称・道みんの日)」。制定後3年目を迎える本年度も、道内各地の道立施設などで常設展示の観覧料や入場料が...

(2019-07-17)  全て読む

【解説】平成30年度版厚生労働白書

 厚生労働省は、平成30年度版厚生労働白書をまとめた。  白書は、厚生労働行政の現状や今後の見通しなどについて、広く国民に伝えることを目的に平成13年から毎年取りまとめているもの。  3...

(2019-07-16)  全て読む

【解説】遠隔教育特例でパブコメ

 文部科学省は、中学校等における遠隔教育の特例制度の創設に関するパブリックコメントを実施している。現行制度では教師と生徒が対面で行うことが必要とされていたが、要件を満たす場合に遠隔でも授業を...

(2019-07-12)  全て読む

【解説】視覚障害者等の読書環境整備

 国の「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」が6月28日に公布・施行された。基本的な施策として、大学や公立図書館などにおいて視覚障がい者等が利用しやすい書籍等の充実などを定めてい...

(2019-07-11)  全て読む

【解説】教育現場のクラウド活用

 総務省は「教育現場におけるクラウド活用の推進に関する有識者会合」報告書を公表した。教育システムのクラウド化に関する課題を整理し、改善に当たって国が取り組むべき事項を6点提言。ことし夏までに...

(2019-07-10)  全て読む

【解説】子ども・若者白書 内閣府

 内閣府は、令和元年度子ども・若者白書をまとめた。若者の意識に関する調査や生活状況に関する調査の結果から、日本の若者の意識の特徴やひきこもりの実態などを分析。諸外国の若者と比べて、外国留学や...

(2019-07-08)  全て読む

【解説】教員養成フラッグシップ大学

 中央教育審議会初等中等教育分科会教員養成部会では、教員養成機能の強化・高度化を先導する「教員養成フラッグシップ大学」の在り方に関する検討が進められている。4日に東京都内で開かれたフラッグシ...

(2019-07-05)  全て読む

【解説】スクールゾーン設定推進を

 道教委は1日付で通知「スクールゾーンの設定の推進について」を各教育局長、関係道立特別支援学校長、市町村教委教育長などに発出した。幼稚園・小学校などを中心に周囲500㍍を範囲とする「スクール...

(2019-07-04)  全て読む

【解説】新規高卒者の求職動向―5月15日現在

 道労働局は、来年3月新規高校卒業者の求職動向調査結果をまとめた。道内の全高校を対象に調査し、5月15日現在の結果をまとめたもの。就職希望者のうち、道内就職を希望する生徒の割合は、前年同期比...

(2019-07-03)  全て読む

【解説】外国人生徒等の中退率

 文部科学省は、平成30年度日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査における高校生等の中退・進路状況に関する調査結果(速報値)をまとめた。日本語指導が必要な高校生の中退率は9・6%...

(2019-07-02)  全て読む