道公民館協会が市町村長等研修会 課題解決の方策探る 長野県飯田市・牧野市長講演(関係団体 2019-07-16付)
パネリストによる対談も実施した
道公民館協会(会長・川上満平取町長)は11日、札幌市内のかでる2・7で令和元年度全道公民館市町村長等研修会を開いた。研修テーマは「行政が“学び”に出会うとき~住民が実現する新しい社会」。長野県飯田市の牧野光朗市長が「真の地方創世を実現する処方箋とは~今どきの高校生から“自分のやりたいことが実現できる場所”と言われる地域を目指す」と題して講演したほか、パネルディスカッションを行い、各自治体・地域における課題解決の方策を探った。
現代的な課題への対応や今後進むべき方向などを市町村長が学び、公民館活動や社会教育実践と自らの自治体経営の在り方を結び付け、住民自治に根ざしたまちづくりを検討することが目的。
4回目を迎える今回、研修テーマを「行政が“学び”に出会うとき~住民が実現する新しい社会」に設定。道内の市町村長、副市町村長、教育長ら約60人が参加した。
開会に当たり、道公民館振興首長会の山本進会長(東神楽町長)があいさつ。全国的に人口減少が大きな課題となる中、地域を活性化する町づくりが課題となっているとし「公民館は教育委員会のみならず、首長としても積極的にかかわることが必要。研修の中で様々なヒントを得て、地域のまちづくりの振興に携わってほしい」と呼びかけた。
つぎに、道教委の村上由佳生涯学習課長が来賓あいさつ。10月開催の道公民館70周年記念大会の成功に向けて支援する考えを示し、今後、義務教育担当の教育指導監が地域の状況について情報交換する予定であることを伝えた。
続いて、長野県飯田市の牧野市長が「真の地方創世を実現する処方箋とは~今どきの高校生から“自分のやりたいことが実現できる場所”と言われる地域を目指す」と題して講演。地方創生に向けて高校と地域社会を結び付ける「地域人教育」の取組として、高校1~3年次の系統的な授業カリキュラムの展開、地域資源をもつ公民館との連携などの施策を紹介した。
このあと、牧野市長、文部科学省総合教育政策局地域学習推進課の下田力課長補佐、山本東神楽町長がパネリスト、東京大学大学院教育研究科の牧野篤教授がコーディネーターとなり、意見交換。
「自分の地域について学ぶ機会を提供し、高校までに自分の地域を自分の言葉で語れるようにすることが大切」「中学、高校卒業まで手厚い教育を受けた人は地域のために尽くそうとする心がある」などの意見が挙がった。
(関係団体 2019-07-16付)
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