解説・子に対する前兆事案 6月末
(解説 2019-07-24付)

 道警本部は、子どもに対する前兆事案の届出受理状況(6月末現在)をまとめた。1月からの累計で前年同期比101件減の441件を受理した。

 前兆事案とは、子ども(13歳未満)を対象とする性犯罪などの凶悪犯罪の前兆とみられる声かけやつきまといのこと。

 6月は、道内で前年同期に比べ27件減の123件を受理。1月からの累計で、101件減の441件となった。

 態様別にみると、「声かけ」が最も多く160件で、全体の36・3%を占めている。以下、「つきまとい」が85件で19・3%、「容姿の撮影」が59件で13・4%、「身体露出」が49件で11・1%、「痴漢、身体接触」が36件で8・2%などとなっている。

 発生時間帯は、「午後3時台」が118件、「午後4時台」が78件、「午後2時台」が60件で、下校時間帯の午後2~4時で58・1%だった。

 また、発生場所は「道路(歩道)上」が339件で76・9%。発生時の子どもの状況は、「登校・下校時」が214件で48・5%、「習い事・友人宅・買い物などへの行き帰り」が110件で24・9%、「遊戯中」が69件で15・6%などとなった。

 警察署別の受理件数は、札幌方面の28警察署が290件で最も多い。

 道警本部では、生活圏での犯罪や前兆事案の発生状況を把握し、注意点をあらためて確認するほか、子どもたちに不審者に遭遇した際に近くの大人に知らせることや急いで避難することなど具体的な対策について教えることを求めている。

 また、早期通報によって、行為者の特定や不審点の解消などに対応することができることから、子どもから不審者情報を聞いた際には、速やかな通報をするよう呼びかけている。

(解説 2019-07-24付)

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