【解説】青少年フィルタリング利用対策

（解説 2019-08-22付）

　総務省が設置する青少年の安心・安全なインターネット利用環境整備に関するタスクフォースは、青少年のフィルタリング利用促進のための課題および対策をまとめた。「契約時のフィルタリング申込・有効化措置等の促進」など３観点で対策を整理。フィルタリングの利用状況や販売代理店等の実態を正確に把握する必要性などを示している。

　タスクフォースは、青少年にとって安心・安全なインターネット利用環境を整備するため、インターネットを適切に利用するための啓発活動やフィルタリングサービスについて、携帯電話事業者、ＯＳ事業者、保護者など、各関係者の役割を踏まえた検討を平成２９年から行っている。

　今回、フィルタリング利用の促進に関して課題および考えられる対策を、①契約時のフィルタリング申込・有効化措置等の促進②フィルタリングをはじめとするペアレンタルコントロールの必要性にかかる認識の醸成③フィルタリングサービスの使いやすさの向上―の３観点で整理した。

　①では、フィルタリング利用促進に向けた適切な対策を講じるためにフィルタリングの利用状況や販売代理店などの実態を正確に把握する重要性を指摘。契約時におけるフィルタリングの申込率や有効化措置率について携帯電話事業者が正確に把握し、情報を開示する必要性を挙げている。

　②では、「利用者に対するインパクトのある効果的な周知手法や媒体を検討すべき」「安心・安全なインターネットの利用にかかる啓発講座のさらなる実施推進を図るべき」などと指摘。

　③では、フィルタリングのカスタマイズ機能とその操作方法についての周知の強化を図ることや、関係事業者等においてフィルタリングの設定操作の簡略化に向けた検討を行う必要性などを示している。

(解説 2019-08-22付)