【解説】英語資格試験 近く情報提供(解説 2019-08-26付)
柴山昌彦文部科学大臣は、22日に開かれた定例記者会見で「大学入試英語成績提供システム」に関する高校関係団体からの不安解消を求める要望への対応についての考えを表明。資格検定試験の日程や実施概要などの関連情報を今月中に取りまとめ、ホームページ上で提供するなど、情報の周知を図っていく方針を示した。
グローバル化が進展し、英語によるコミュニケーション能力の向上が求められている中、高校新学習指導要領においても4技能を総合的に育成する必要性が示されている。文科省では、各大学の入学者選抜における英語4技能評価を支援するために、大学入試センターが資格検定試験の成績を一元的に集約して大学に提供する「大学入試英語成績提供システム」の構築を検討。現在、センターと連携しながら令和2年度の導入に向けて準備を進めている。
一方で、全国高校長協会は7月25日付で柴山大臣に対して、大学入試に活用する英語4技能検定に対する高校側の不安解消に向けた要望書を提出。要望書では「生徒が希望する時期や場所で英語民間検定試験を受けられる見通しが依然として立っていない」「都道府県間はもとより、同じ都道府県内でも受験に対して地域格差、経済格差があり、それらに対する対応が不十分」などの課題を示した。
22日の定例記者会見で柴山大臣は「受験生が安心して勉強に取り組むとともに、高校の現場を預かる先生方が適切に指導できるように資格検定試験の日程や会場を含めた実施概要、各大学の活用見込みなどの関連情報を整理している」と報告。これらの情報は遅くても今月中に取りまとめ、ホームページ上で提供するなど、様々な機会において情報を周知していく考えを示した。
(解説 2019-08-26付)
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