帯広市教委　教育基本計画骨子　あす拓く力育成など柱　来年３月の策定目指す

（市町村 2019-09-06付）

　【帯広発】帯広市教委は、今後の目指すべき方向性を示した教育基本計画の骨子をまとめた。計画期間は令和２年度から１１年度までの１０年間。基本理念「ふるさとの風土に学び　人がきらめき　人がつながる　おびひろの教育」の実現を目指し、学びの主体となる“人”の成長過程に視点を当て、学校教育と社会教育が相互にかかわる青少年期までと、社会教育が中心にかかわる成人期以降の２つの期間に区分し、それぞれの教育目標を定めた。１１月の市議会建設文教委員会で原案を報告し、１２月のパブリックコメントを経て、来年３月の策定を目指す。

　８月２８日の市議会建設文教委員会で示したもの。

　市教委は平成２２年３月に教育基本計画を策定。令和２年３月末をもって計画期間が終了することから、今後の目指すべき方向性を示すとともに、市民と行政による協働の取組を推進するため、新たな計画を策定することとした。

　計画骨子をみると、基本理念は、市がこれまで進めてきた生まれ育った地域を基盤とする自立した人づくりや人、地域とのつながりづくりに、引き続き取り組む必要があることから、現計画の基本理念を継承。

　その実現に向け、基本目標に、「夢の実現に向けて自立し　互いに支え合う人づくり」「生涯にわたり学び　活躍できる人づくり」の２点、基本施策に、①帯広の明日を拓く力の育成②変化する社会に挑戦し、たくましく生きる力の育成③地域とともに育む教育の推進④ともに学びともに育つ教育環境の整備⑤自ら学びともに支える生涯学習の推進⑥人が輝く文化芸術活動の推進⑦笑顔をつなげるスポーツ活動の推進―の７点を設定。

　基本施策に基づく個別施策として、①では、ふるさと教育の推進や国際理解教育の推進、②では、学びを生かす力の育成、健やかな体の育成、教員の資質・能力の向上、③では、地域との連携・協働の推進、家庭教育への支援、④では、安全で充実した教育環境の整備などを盛り込んだ。

　施策の推進に関しては、個別施策ごとに、学校・家庭・地域・行政がそれぞれの立場から取り組む共通の目標として「めざす姿」を設定。また、施策の推進状況を示す目安となる「成果目標」を導入し、毎年度、取組内容の把握と併せて、進ちょく状況の点検・評価を行い議会へ報告する。

　市教委以外の部課の所管する関連施策とも連携を図りながら推進することとしている。

　今後、１１月の市議会建設文教委員会で原案を報告し、１２月のパブリックコメントを経て、来年３月の策定を目指す。

(市町村 2019-09-06付)