市立図書施設活用した授業研究　施設見学など本格化　３校が中央図書館で学習　札幌市教委

（市町村 2019-09-06付）

　札幌市教委の市立図書施設を活用した授業研究実践校事業では、令和元年度研究実践校の３校が９・１０月から本格的に学習活動を行う。上白石小学校、西岡小学校、北の沢小学校が中央図書館を訪問。職業に関する調べ学習や施設見学を行うなど、地域図書館を活用した授業について研究を進めていく。

　札幌市では、札幌らしい特色ある学校教育として「雪・環境・読書」の３つのテーマを掲げている。

　読書に当たる同事業では、中央図書館を活用した授業を実施。調べ学習などを通して児童生徒の地域図書館活用への関心を高め、学校と地域図書館の連携を一層図ることを目指している。

　本年度は上白石小、西岡小、北の沢小の３校を研究実践校に指定した。

　西岡小は、２年生の国語科で授業を展開する予定。１０日には、中央図書館で「自分のお気に入りの本を見つけ、紹介しよう」を課題に、本を探して借りる活動を行う。学校図書館と比較し、本の種類が多いことに気付き、自分に合う本を選ぶ楽しみを感じるようにすることを目指す。

　北の沢小は、２年生が１０月３日に中央図書館を訪問する予定。国語科の授業で図書館の秘密を探る活動を通して、施設の充実に気付かせるほか、自分が興味をもつ本を借りたり、読み聞かせを聞いたりすることで、読書の世界を広げていく。

　また、６年生は総合的な学習の時間として、職業についての調べ学習を行う。１２月３日に中央図書館で自分の調べたい職業についての本を探して調べるほか、興味がある本については、借りて調べる活動も行う予定となっている。

　上白石小は、４年生が１０月中旬に、２年生が１１月下旬に中央図書館を訪問する。４年生は総合的な学習の時間で、ユニバーサルデザインに関する学習を、２年生は生活科で施設見学などを行う予定。

(市町村 2019-09-06付)