道特協と札特協が合同研修会 適切な教育課程編成を 特セン・宮岸課長ら講演
(関係団体 2019-09-10付)

道特協&札特協合同研修会
講演する宮岸教育課長

 道特別支援学級設置学校長協会(=道特協、三戸奉幸会長)と札幌市特別支援学級設置学校長協会(=札特協、白川典洋会長)は8月30日、道立特別支援教育センターで本年度合同研修会を開いた。同センターの宮岸尚平教育課長や三坂佳慎主任研究員兼発達障がい教育室長が講演。校長約40人が参加し、特別支援教育の充実や適切な教育課程の編成に向け研鑚を積んだ。

 道特協は「一人ひとりの教育的ニーズに応え、豊かに生きる力を育む特別支援教育の推進と充実」を、札特協は「一人ひとりの教育的ニーズに応え、校種間のつながりや関係機関との連携を大切にした特別支援教育の推進と充実」を研究主題に掲げている。

 はじめに、道特協の三戸会長があいさつ。「学校全体で個に応じた支援を推進するために、ますます校長としてのリーダーシップが問われている」と強調。ともに特別支援教育について学ぶことの重要性を説き、研修会の意義を確認した。

 続いて、同センターの宮岸教育課長が「北海道の特別支援教育の充実に向けて」と題し、自身の特別支援学校における実践紹介を交え講演。

 特別な支援が必要な児童生徒が大幅に増えている道内の現状を紹介し、道教委が30年度に策定した特別支援教育に関する基本方針の内容を解説した。

 ①各校種における現状と課題②教員の専門性向上に関する現状と課題③校内体制の充実に関する現状と課題―など6点を説明。

 ①で、幼小連携した個別の教育支援計画の作成を呼びかけた。

 ②では、すべての教職員を対象とした専門性向上のための研修や、テレビ会議システムなどを活用した遠隔研修の充実を課題とした。

 ③については「校内体制を整えた先が大きな課題」と話し、教育相談や研修支援などで得られたノウハウを自校で蓄積・伝承していくことの重要性を説いた。

 このほか、同センターの取組や、WHOの国際生活機能分類(ICF)について紹介した。

 つぎに、三坂主任研究員兼発達障がい教育室長が「適切な教育課程の編成のために」をテーマに講演。教育課程の考え方や各教科における指導、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善や学習評価の充実などについて説明した。

(関係団体 2019-09-10付)

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