【解説】主権者教育等の調査 総務省
(解説 2019-09-19付)

 総務省は、主権者教育等に関する調査報告書をまとめた。

 平成29年度と30年度(30年度は、12月末日までの実績と1月から3月までの見込)の期間に、全国の選挙管理委員会1963団体(都道府県47団体、指定都市20団体・行政区175機関、指定都市を除く市区町村1721団体)を対象に調査した。

 28~30年度における選挙出前授業の実施団体数は、27年度と比べていずれも増加している。

 都道府県・市区町村ごとの選挙出前授業の実施率をみると、30年度は、ほとんどの都道府県が出前授業を主体的に実施。政令指定都市で8割、市・特別区で6割の団体が出前授業を行っている一方、町村では実施率が2割以下にとどまった。

 道内では、30年度において87校で実施し、7985人が受講。内訳は、小学校47校3256人、中学校4校284人、高校31校3932人、特別支援学校3校88人、大学2校425人となった。

 全国の高校では、27~30年度までに延べ176万人の生徒に対して出前授業を実施。内容は、模擬選挙と講義等を組み合わせた形式が約6割。模擬選挙では、架空の政党や候補者に投票するなど、公約を見せて判断させるものが全体の7割以上を占めた。

 高校以外では、延べ53万人以上の児童生徒などに出前授業を実施。うち、小学校においては講義などと模擬選挙を組み合わせたものが多い。模擬選挙は、全体的に架空の政党・候補者を選ぶ形式が多く行われている一方、小学校で学校の行事を題材にしたものが多かった。

 このほか、出前授業を実施した団体のうち、3分の1程度が他部署や他団体と連携した授業を実施しており、増加傾向にあることが分かった。

(解説 2019-09-19付)

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