【解説】子に対する前兆事案 8月末
(解説 2019-09-20付)

 道警本部は、子どもに対する前兆事案の届出受理状況(8月末現在)をまとめた。1月からの累計で前年同期比101件減の614件を受理した。

 前兆事案とは、子ども(13歳未満)を対象とする性犯罪などの凶悪犯罪の前兆とみられる声かけやつきまといのこと。

 8月は、道内で3件増の68件を受理。1月からの累計で、101件減の614件となった。

 態様別にみると、「声掛け」が最も多い217件で、全体の35・3%を占めた。以下、「つきまとい」が106件で17・3%、「容姿の撮影」が79件で12・9%、「痴漢、身体接触」が66件で10・7%、「身体露出」が65件で10・6%などとなった。

 発生時間帯は、「午後3時台」が152件、「午後4時台」が118件、「午後2時台」が83件で、下校時間帯の午後2~4時で57・5%を占めた。

 また、発生場所は「道路(歩道)上」が446件で72・6%。発生時の子どもの状況は、「登校・下校時」が268件で43・6%、「習い事・友人宅・買い物などへの行き帰り」が162件で26・4%、「遊戯中」が112件で18・2%などとなった。

 警察署別の受理件数は、札幌方面の28警察署が400件で最も多い。

 道警本部では、生活圏での犯罪や前兆事案の発生状況を把握し、注意点をあらためて確認するほか、子どもたちに、不審者に遭遇した際に防犯ブザーや大声で近くの大人に知らせること、急いで避難することなど、具体的な対策について教えることを求めている。

 また、早期通報によって、行為者の特定や不審点の解消などに対応できることから、子どもから不審者情報を聞いた際には、速やかに通報するよう呼びかけている。

(解説 2019-09-20付)

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