【解説】８月末少年非行等概況―道警

（解説 2019-09-25付）

　道警本部は、ことし８月末における少年非行等の概況をまとめた。検挙・補導された非行少年は、８月末時点で６１８人（うち女子１０８人）。前年同期比１０５人減少した。

　内訳は、刑法犯が８７人減の５４８人（同１００人）、特別法犯が２０人減の６８人（同８人）など。

　非行少年に該当しないものの、飲酒、喫煙、深夜はいかいなどを行う不良行為少年は１万８人（同２８１２人）が補導された。

　刑法犯少年を罪種別にみると、窃盗犯が３３５人で、全体の６１・１％を占めた。窃盗犯の手口別では、万引きが２３１人で６９％と最も高い割合。また、粗暴犯は９４人、風俗犯１２人、知能犯１０人、凶悪犯７人などだった。

　また、学職別では小学生が１０８人、中学生が１２９人。小・中学生で全体の４３・２％を占めた。高校生は１５９人で、全体の２９％。このほか、その他学生が２９人、有職少年が９２人、無職少年が３１人となった。

　特別法犯で検挙・補導された６８人の法令別内訳は、児童買春・児童ポルノ禁止法２４人、軽犯罪法６人、育成条例と大麻取締法が各５人、売春防止法４人などとなった。

　薬物乱用少年は５人で、内訳は有職少年４人、無職少年１人だった。

　少年の福祉を害する福祉犯では、検挙人員が１７２人。内訳は児童買春・児童ポルノ禁止法８４人、育成条例６８人、児童福祉法６人、風俗営業適正化法２人などとなった。

　また、被害に遭った少年は１４５人となった。法令別では児童買春・児童ポルノ禁止法が６８人と全体の４６・９％、育成条例が５２人で３５・９％と続いた。学職別では、小学生８人、中学生４２人、高校生７８人と、小・中・高校の児童生徒合わせて１２８人で、全体の８８・３％を占めた。

(解説 2019-09-25付)