【解説】フラッグシップ大学の在り方
(解説 2019-10-09付)

 文部科学省は「Society5・0に対応した教員養成を先導するフラッグシップ大学の在り方について」中間まとめを公表した。フラッグシップ大学の創出に向け、その役割や国が行うべき条件整備などを規定。最大で3つ程度の拠点での取組から開始することととし、令和3年度から取組を開始する方向性を新たに示した。

 フラッグシップ大学は、教員養成の在り方を変革するけん引役となり、様々な教育関係機関の連携の中核的役割を果たすもの。新しい時代における学校教育や教員養成の在り方など、わが国の教育政策上の課題解決と政策提言に応える拠点と位置付けている。

 これらの役割を果たすため、最大で3つ程度の拠点での取組から開始することを示した。

 国が行うべき条件整備については、特例的な扱いを可能とするための制度の整備や予算面での安定的支援、フラッグシップ大学以外の教員養成大学や学校現場のICT環境などの整備を挙げている。

 公募に当たり、大学全体として強い意欲と使命感、責任感をもって継続的に取り組む姿勢などを備える大学を評価・選定する。

 選定の有効期間は5~7年程度を想定。令和2年度に評価し、3年度から取組を開始する方向性を示した。

 要件として、学校現場での実践までを通じた一体的な取組・検証を行うため、教員養成を主たる目的とする学部または学科、教職大学院、附属学校をすべて備えていること、学長のリーダーシップのもと全学で一体的・継続的に取り組むガバナンス、マネジメント体制があることなどを挙げている。

 今後、教員養成部会での議論やパブリックコメントを踏まえ、検討を重ねていく。

(解説 2019-10-09付)

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