【解説】年度内に通級ガイド作成へ(解説 2019-10-15付)
文部科学省は『初めて通級による指導を担当する教員のためのガイド(仮称)』の作成に向け準備を進めている。通級在籍者の一層の増加を見据え、通級指導を担当するに当たっての基本的事項、指導の年間の流れや実践例などを記載する予定。年度内の完成を目指している。
通級(大部分の授業を通常の学級で受けながら、一部の授業について障がいに応じた特別の指導を特別な場で受ける授業形態)は、平成5年に小学校、中学校で制度化され、在籍者数は大きく増加している。文科省によると、中学校において、29年度の在籍者数は1万1950人で、5年度の約40倍となった。
小・中学校からの学びの連続性を確保し、生徒一人ひとりの教育的ニーズに対応した指導・必要な支援を提供するため、30年度からは高校での通級指導を開始。在籍者数の一層の増加が見込まれている。
これを踏まえ文部科学省は、『初めて通級による指導を担当する教員のためのガイド(仮称)』の作成に向けた検討会議を設置した。
ガイドは、「通級による指導を担当するに当たって」「通級による指導の1年間の流れ」「実践例集」「知っておきたい基本事項・用語」の4章構成を予定しており、既存の手引や動画を含む参考資料をQRコードなどで適宜紹介することを計画している。
教育課程上の位置付けやアセスメント、1年間の流れなどの基本事項のほか、個別の教育支援計画、個別の指導計画の作成・活用のポイントを紹介。実践事例では、実態把握、本人・保護者とのかかわり方、必要な基本的事項や用語なども示す予定。
今月下旬に原稿案を作成し、来年2~3月に最終確認、3月末の作成に向け準備を進めている。
(解説 2019-10-15付)
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