３定札幌市議会決算特別委（令和元年１０月１１日）

（市町村 2019-10-16付）

◆主食細分化し給食費返金検討　食物アレルギー対応

　食物アレルギーを有する児童生徒への対応について質疑が行われた。

　市教委は、食物アレルギーの関係で給食を食べられない児童生徒の保護者に対して、米飯やパン、麺などの主食、おかずなどの副食、牛乳の３区分について、食べられない区分の給食費を返金している。

　保護者のさらなる経済的負担の軽減に向けて永本宏学校施設担当部長は、令和２年度から主食を米飯とパンおよび麺に区分した上で、「（米飯とパンおよび麺の）いずれかを食べられない場合に給食費を返金できるよう準備を進めている」と説明した。

　森山由美子委員（公明党）の質問に答えた。

◆専任講師派遣など支援体制充実　算数にーごーP

　算数にーごープロジェクト事業について質疑が行われた。

　事業は、２５人程度の少人数指導など、個に応じた指導を充実させることで算数科の学習への意欲や論理的思考力を高めることを目的に、小学校全校で実施している。

　相沢克明学校教育部長は、学校の求めに応じて指導主事や専任講師を派遣するなど、支援する体制を新たに整えるとともに、指導資料を改訂するなど、より一層の支援を行う方針を示した。

　前川隆史委員（公明党）の質問に答えた。

◆民間から提案受け教員の負担軽減へ　長時間勤務対策

　教員の長時間勤務対策と負担軽減について質疑が行われた。

　市教委は本年度、教員の長時間勤務の是正に向けて、小・中学校、高校のモデル校に民間コンサルタントを派遣。実務の様子をモニタリングするほか、アンケートやヒアリングを通して課題解決に必要な対策の提案を受けることとしている。

　早川修司教育推進・労務担当部長は、学校を取り巻く環境が複雑化、多様化していることから、民間コンサルの提案を踏まえ「教員の負担軽減に向けた取組を進めながら、これまで以上に児童生徒や保護者に寄り添った対応ができる環境整備に努めていく」とした。

　たけのうち有美委員（民主市民連合）の質問に答えた。

◆効果的手法検討へ　流域貯留施設整備後の学校グラウンド管理

　流域貯留浸透事業整備後のグラウンド維持管理について質疑が行われた。

　事業整備後のグラウンドについては、柔らかかったグラウンドが固くなったほか、砂埃が舞い上がりやすいなどの声が上がっている。

　永本宏学校施設担当部長はグラウンドの維持管理について、他都市の学校グラウンドや屋外運動施設の対策状況を調査し、より効果的な手法を検討する方針を示した。

　田島央一委員（民主市民連合）の質問に答えた。

(市町村 2019-10-16付)