紋別市教委が全国学力調査結果速報版公表　依然として厳しい状況　詳細は１２月ころに公表

（市町村 2019-10-16付）

紋別市令和元年度全国学力・学習状況調査（クリックすると拡大表示されます）

　【網走発】紋別市教委は、本年度の全国学力・学習状況調査結果（速報版）を公表した。小・中ともにすべての教科で８・４～１０・９ポイント全国平均を下回る結果に。市教委は「依然として厳しい状況が続いている」と分析している。各教科・領域ごとの詳細や質問紙調査の結果については１２月ころに市の広報誌を通じて公表する予定。

　市教委は、保護者や地域へより一層の説明責任を果たし、学校・保護者・地域で一体となって児童生徒の学力向上を推進するため、前年度の調査結果で初めて平均正答率を公表。小・中ともにすべての教科で全国平均を大きく下回っている状況が明らかとなった。

　本年度も、各教科とも８・４～１０・９ポイント全国平均との差がみられ、市教委は「依然として厳しい状況が続いている」と分析。

　一方、前年度Ａ・Ｂ問題正答率の平均と比較すると、小学校国語で０・６ポイント、算数で１・６ポイント、中学校数学で２・９ポイント全国との差が縮まり、改善傾向もみられる。

　市教委は今後、調査結果の詳細な分析をまとめ、学校における授業改善や検証改善サイクルの確立に生かすとともに、休日・長期休業における学習サポートや教職員研修への支援などを行う「子ども夢ＵＰプラン事業」をはじめとする様々な支援策ならびに教育環境の整備を重要課題として取組を進める方針。「〝チーム紋別〟で一丸となって子どもの健全な成長を支える体制づくりやバックアップの役割を果たしていく」としている。

(市町村 2019-10-16付)