石狩市教育支援センター相談状況　３０年度は８５件減り４９５件　幼稚園で就学先の相談増加

（市町村 2019-10-16付）

石狩市教育支援センター相談状況（クリックすると拡大表示されます）

　石狩市教育支援センターは、平成３０年度教育相談の状況をまとめた。保護者、教員などから寄せられた相談件数は、前年度比８５件減の４９５件。幼稚園の相談は５０件増の１９０件となり、年長クラスの園児をもつ保護者などから就学先に関する相談が増えていることが分かった。

　市教委は２５年度に教育支援センターを開設。教育相談事業において、市内の学校や特別支援学校などの関係機関と連携して子どもや保護者、教諭などから相談を受け付けている。

　２７年度に保護者、教員などから寄せられた相談件数は３５７件、２８年度は６０３件、２９年度は５８０件、３０年度は４９５件。

　３０年度における校種別の内訳をみると、幼稚園が１９０件、小学校が１４８件、中学校が１５７件で、２９年度と比較し、幼稚園の相談件数が増加した。

　幼稚園の相談内容は、特別支援に関するものが多く、年長クラスの園児をもつ保護者などから「小学校入学時に特別支援学級と普通学級のどちらに進学したらよいか」など、就学先に関する相談が増えている。

　小学校の相談内容は、「家庭環境」に関する相談が８７件減の４８件。「その他」では、学業不振や進路に関する相談があった。

　中学校の相談内容は、不登校に関する相談が７割を占めた。

　同センターは、幼稚園の相談件数が増えた要因として「乳幼児健診や就学時健診などで保護者に“教育支援計画”に関する情報を提供したことや、保健師や子ども発達支援センターとの連携による就学に向けた相談の必要性について、保護者から理解が得られてきたのでは」と分析。小学校の相談件数が減少した要因として、学校側の対応能力が向上し、学校内で対応していることを挙げている。

(市町村 2019-10-16付)