学校図書館活動中心に　第四次読書活動推進計画案　紋別市教委

（市町村 2019-10-04付）

　【網走発】紋別市教委は、令和５年度までを計画期間とする第４次子どもの読書活動推進計画案をまとめた。「家庭・地域・学校等における子どもの読書活動の推進」「子どもの読書活動を推進するための読書環境の整備」の２つの基本目標のもと、学校図書館での活動や環境整備を中心とした取組を設定。子どもたちが読書を通じて感じ、知り、学んだことから生きていく力を身に付けていくことを目指す。

　市教委は現在、文部科学省「学校図書館ガイドラインを踏まえた学校図書館の利活用にかかる調査研究」の委託を受け、南丘小学校と紋別中学校を指定校に研究を進めている。

　第４次計画案では、子どもの読書活動を推進するためには、家庭・地域での読書活動はもとより、特に学校（学校図書館）での活動が大きいとの考えから、学校図書館での活動や環境整備に重点を置いた。

　基本目標は、①家庭・地域・学校等における子どもの読書活動の推進②子どもの読書活動を推進するための読書環境の整備―の２点。

　①は、文科省が作成した「学校図書館ガイドライン」に基づく学校図書館の運営に努めることなどを盛り込んでいる。

　②は、市立図書館など地域の環境整備として、学校図書館巡回司書配置事業の拡大、市立図書館と学校図書館が連動したシステムの構築などを示している。

　学校等における環境の整備では、全国学校図書館協会基準に基づく蔵書構成に配慮し、計画的な図書資料の更新および廃棄を行い、学校図書館図書標準の達成に努めること、学校司書の配置などを挙げている。

　市教委は２５日までパブリックコメントを受け付けており、市民からの幅広い意見を踏まえた最終案を１１月上旬の市立図書館協議会に提示したあと、１１月中旬の教育委員会定例会で審議し、決定する。

(市町村 2019-10-04付)