札教研事業秋の研究集会―札幌市教委⑤理由踏まえて伝える

（関係団体 2019-10-21付）

札幌に欲しい場所を伝え合うための表現を確認した

　札幌市教委は１６日、令和元年度札幌市教育研究推進事業（＝札教研事業）秋の研究集会を市内各校で開いた。小・中学校、中等教育学校、特別支援学校の教職員が、各研究部で協議・実践交流等を展開。資質の向上に努めるとともに、各学校の教育の充実・向上を図った。５会場の様子を紹介する。

◆小学校外国語活動・外国語部　屯田北小

　小学校外国語活動・外国語部の会場となった屯田北小学校（永井敬仁校長）では、６年３組「Ｕｎｉｔ４　Ｉ　Ｌｉｋｅ　ｍｙ　ｔｏｗｎ」（外国語専科指導・中山湧也教諭）の授業を公開した。札幌にあってほしい場所を理由も踏まえて伝える活動を通し、意欲をもってコミュニケーションを図る学習を展開した。

　同部は、研究テーマを「言語活動を通して、主体的にコミュニケーションを図る子どもの育成」と設定。研究の視点に、①伝え合う意欲が高まる教材化②コミュニケーションを図る楽しさや大切さを実感するための教師のかかわり―を据えて研究を進めている。

　６時間扱いの４時間目。本時の目標を「札幌にあってほしい場所を理由も踏まえて相手に積極的に伝えようとしている」などとした。

　これまで、夏・冬それぞれの札幌の魅力を紹介する活動などを実施。外国語指導助手（ＡＬＴ）に札幌を好きになってもらうという課題を設定することで、進んで伝え合う意欲を高めてきた。

　中山教諭は、札幌がより魅力的な街になるためにはどんな場所があったらいいか問題提起した上で、本時の課題「札幌に欲しい場所や施設を伝え合おう」を提示。どんな英語表現を使えるか発問し、児童から「Ｉ　ｗａｎｔ～」などの表現を引き出した。

　全体発表で「Ｉ　ｗａｎｔ　ＵＳＪ」などと発表した児童に「Ｗｈｙ？」と質問。理由も添えるよう伝え、表現「Ｉ　Ｌｉｋｅ～」などを確認。

　札幌にほしい場所を、理由を加えて再度交流。ペアからグループへと相手を広げたあと、自由に歩き回って教室中の児童と思いを伝え合った。

　最後に、ＡＬＴに向けたポスターに本時の学習で学んだことをまとめた。

(関係団体 2019-10-21付)