全国高校長協会家庭部会秋季大会　外部人材などの活用を　開会式で日向野理事長要請

（関係団体 2019-10-23付）

１４０人が参加し、指導改善の方策を学んだ

　全国高校長協会家庭部会第１２２回研究協議会秋季北海道大会が１７日から２日間、ホテルライフォート札幌で開催された。全国の家庭部会加盟校の校長ら約１４０人が参加。高校家庭科教育の充実に向け実践事例を発表・協議し、指導改善の方策を学んだ。開会式で全国高校長協会家庭部会の日向野勝理事長は外部人材の活用などの取組が一層進むよう求めた。

　全国高校長協会家庭部会主催。道高校長協会、道高校長協会家庭部会、道高校教育研究会家庭部会共催。道内での開催は平成２２年以来９年ぶり。

　初日の開会式では、日向野理事長があいさつ。高校の新学習指導要領を踏まえ、家庭科教育において地域と連携した取組や外部人材の活用などの取組が一層進むよう指導助言することを要請。学習評価の改善に向け、学校全体で取り組む大きな課題とし、今大会において情報を交換し、今後の学校運営に生かすよう期待した。

　大会実行委員長を務める全国高校長協会家庭部会の吉田岳夫道代表理事（江別高校長）は、大会を通して、「今後の家庭科のさらなる進化の方向性がみえることを期待している」と述べた。

　道高校長協会の宮下聡会長が歓迎あいさつしたあと、来賓として文部科学省の井上賢一初等中等教育局参事官（高校担当）付産業教育振興室長、道教委の佐藤嘉大教育長が祝辞。

　佐藤教育長は「家庭科教育の充実のため、都道府県の取組を紹介して活発な論議を」と期待した。

　研究協議では、全国の家庭に関する学科を設置する高校長が実践を発表し、意見を交換。

　また、北海道大学客員教授で札幌市環境局参与円山動物園担当の小管正夫氏が「食育の力～人間と動物の食の違いから食生活を考える」を演題に記念講演を行った。

　２日目、各調査研究委員会が取組を報告。専門教育、普通教育に関する家庭科調査、技術検定調査、進路調査について研究協議を行った。

(関係団体 2019-10-23付)