日P道ブロック研究札幌大会 親として的確な行動を 1100人参加し7分科会
(関係団体 2019-10-23付)

日P道ブロック研究大会
家庭、学校、地域間の連携などへの理解を深めた

 第66回日本PTA道ブロック研究大会札幌大会が12日から2日間、ロイトン札幌、札幌市教育文化会館で開催された。会員、関係者など約1100人が参加。大会スローガン「親の実りは 子どもの実り~家庭・学校・地域のより一層の連携を目指して、学び合いましょう」、大会主題「ふれあい つながり 学び合い~子どもたちの将来に責任のもてる社会をつくるために」のもと、7分科会での研究協議などに臨んだ。2日目の全体会であいさつに立った土田修大会長(札幌市PTA協議会会長)は「親が子どもに与えなければならないことは何かを考え、的確に行動しなければ」と述べた。

 日本PTA道ブロック研究協議会(札幌市PTA協議会、道PTA連合会)主催、札幌市PTA協議会主管。

 初日は、ロイトン札幌、札幌市教育文化会館の7会場で分科会を行った。

 第1分科会(組織運営)「PTAとコミュニティ・スクール~地域とともにある学校づくり」では、寿都町立寿都中学校の木村和義校長が「子どもたちの健やかな成長を願って」と題して発表。「地域の子どもは地域が育てる」という原点に立ち返る必要があるとし、スマートフォン利用のルール化や規則正しい生活習慣の確立など、家庭と地域で子どもを守り、育てる必要性を示した。

 同じく登別市立幌別西小学校の神谷博達校長と荒川昌伸PTA会長が「地域ぐるみで子供を育む仕組みづくり~登別市版コミュニティ・スクールの取組」と題して提言。市内の小学校8校、中学校5校で一斉に立ち上げたコミュニティ・スクールの取組を通し、学校や家庭・地域、子どもとの間で理解やつながりが深まったことなどを紹介した。

 2日目の全体会では、大会長を務める札幌市PTA協議会の土田会長があいさつ。

 これまで以上にPTAが家庭と学校と地域の架け橋として期待されているとし「親が子どもたちに与えられることは何か、与えなければならないことは何かを考え、的確に行動しなければ」と述べた。

 記念講演では、東京大学大学院総合文化研究科の酒井邦嘉教授が「子どもの言葉と心を育むには」を演題に講演した。

 第2分科会以降の分科会テーマ、提言、実践発表はつぎのとおり。=敬称略=

▼第2分科会(家庭教育)「子どもとのかかわりを深める会話力~子ども食堂とコーチングをヒントに」

▽「ていねコミュニティカフェめりめろの子ども食堂の紹介と食を通してかわす会話」藤原美由紀(ていねコミュニティカフェめりめろ代表)

▽「会話を豊かにするコーチング」上田昌史(日本メンターコーチ協会認定メンターコーチ、前札幌市立篠路中校長)

▼第3分科会(学校支援)「学校がもっと元気になるPTA活動~学校支援のあり方」

▽「学校に行こう!」能登浩(えりも町立えりも中PTA)

▽「子どもを育てる 家庭・地域と学校の協働による取組」瀬戸尚行(弟子屈町連合父母と先生の会会長)・伊藤俊行(同事務局次長)

▼第4分科会(地域連携)「明日の地域を支える子どもたち~地域連携の中で子育てを」

▽「ふれあいから生まれる安心感、ふれあいから生まれるあこがれ」長内佑介(札幌市立旭小PTA会長)

▽「子どもを中心に連携を深める学校・保護者・地域」赤松貴司(札幌市立南月寒小父母と先生の会会長)

▼第5分科会(食育)「子育ては食育から~食べる力は 生きる力」

▽「“すがたをかえる大豆”と食育~とうふをもっと知ってもらうために」恩田政宣(石田食販㈱)

▽「家庭で実践できる食育~生きる力を育む食習慣の形成」井手純惠(札幌市南区PTA連合会副会長)・東良造(同副会長)

▼特別第1分科会(中学生討論会)「夢に向かって一歩踏み出そう=~失敗を恐れず挑戦する勇気」

▽「好きなことをやって良いんだよ!」森田宣広(IRGホールディングス㈱CEO)

▼特別第2分科会(情報教育)「必修!プログラミング教育!?~導入期に 望ましい理解とかかわり方を」

▽基調提言「新学習指導要領が願う 子どもに育てたい“プログラミング教育”」渋谷一典(文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官)

▽授業提言 朝倉一民(札幌市立伏見小主幹教諭)

(関係団体 2019-10-23付)

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