特センが自立活動研修講座開く 効果的指導の在り方学ぶ 障がい種別選択講義、協議など(道・道教委 2019-11-15付)
選択講義では、障がい種別の5部会に分かれて研修
道立特別支援教育センターは10月下旬の2日間、同センターで自立活動研修講座を開いた。特別支援学校教員や特別支援学級担当教員など65人が受講。全体講義や障がい種別の選択講義、協議などを通し、児童生徒一人ひとりの障がいの状態などに応じた自立活動の充実に向けて研鑚を積んだ。
自立活動の意義についての理解を深め、具体的な指導内容の設定や効果的な指導の在り方を学ぶとともに、各教科等との関連などについての知識を身に付けることが目的。
はじめに、沓澤整治主任研究員兼視覚障がい教育室長が「障がいのある児童生徒の多面的な実態把握について」と題して講義した。
自立活動の内容や目標などを示した上で、障がいのとらえ方と自立活動のかかわりについて説明。実態把握においては「見る・聞く・分かる・動く・感じる」の多面的な視点からとらえることができることを紹介し、観点を明確にした行動観察の重要性などを示した。
つぎに、障がい種別の5部会に分かれ「各障がいについての理解」と題した選択講義を展開。うち、知的障がい部会では、三浦貴徳主査兼知的障がい教育室長が講師を務めた。
受講者交流を交えながら、知的障がい教育における自立活動の指導の現状と課題を整理。三浦主査は、自立活動の指導内容を考えるだけではなく、自立活動の指導を行う時間や場面、方法を明確にする必要性を指摘した。
また、新学習指導要領の方向性や育成したい資質・能力を踏まえ、「自立活動の指導においても、何ができるようになるためにどんなことをどのように学ぶのか、という考え方をもってほしい」と呼びかけた。
実態把握に向け、知的障がいにおける学習・生活上や適応行動の困難性について紹介。
このほか、合理的配慮と自立活動のかかわりについて説明した。
引き続き、各部会で「各障がい種に応じた自立活動の指導の在り方」と題した選択講義を受けた。
2日目も、障がい種別の5部会に分かれて研修。特別支援学校教員や特別支援学級、通級指導教室担当教員10人が講師となり、自立活動の指導の実際を紹介した。
このあと、各部会で「自立を目指し、主体的な取組を促す自立活動の指導の充実」をテーマに説明・協議。アンケート調査から課題を明確化した上で、事例から情報を集め分析するインシデントプロセス法を用いて解決の方策を検討した。
(道・道教委 2019-11-15付)
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