道教委が学校保健活動研修会 ネット依存治療法学ぶ 専門医師 生活習慣の乱れ指摘(道・道教委 2019-11-19付)
白坂医師
道教委は12日、札幌市内の道自治労会館で令和元年度学校保健活動研修会を開いた。手稲渓仁会病院精神保健科部長の白坂知彦医師が「ネット依存と子どもの生活習慣」と題して講演。生活習慣の乱れや学力低下など、ネット依存による子どもたちへの悪影響について解説した上で、ネット依存の治療方法やかかわり方のコツなどを説いた。
研修会は、子どもたちの健康課題に関する理解を深めるとともに、課題解決に向け、学校・家庭・地域などの関係機関が連携を図るための体制づくりを促進することがねらい。道内各地の養護教諭や保健師など約130人が参加した。
開会に当たり、山上和弘健康・体育課長(当時)があいさつ。ネット依存の問題、自然災害発生時の心のケア、児童虐待への対応など様々な課題にふれ、「これらの課題に適切に対応するため、学校関係者や保護者の理解と連携、地域の関係機関等の専門性を生かしながら、子どもの健康、安全に関する資質や能力を育成していくことが重要」と指摘。
子どもたちの健康の保持増進に向けた取組を学校や地域に広げるよう期待した。
健康・体育課の髙田真弓指導主事が北海道の子どもたちの健康課題について説明したあと、北海道大学大学院の八若保孝歯学研究院長・歯学部長が「生活習慣が歯・口の健康に与える影響」、みやぎ心のケアセンターの福地成副センター長が「大災害後の子どものこころの反応とその支援」と題して講義した。
続いて、手稲渓仁会病院精神保健科部長の白坂医師が「ネット依存と子どもの生活習慣」をテーマに講演した。
世界・国内におけるインターネット依存人口数などを示し、ネット依存が睡眠不足や栄養不足など、子どもたちの生活習慣を乱していることを指摘。また、不登校や学力低下にもつながっていることを伝えた。
その上で、ネット依存の治療方法やネット依存に対するかかわり方のコツなどについて解説した。
(道・道教委 2019-11-19付)
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