若手建設産業就業者と意見交換 体験談が参考に 参加高校生にアンケート 道建設部
(道・道教委 2019-11-18付)

 道建設部は、本年度の新規事業として10月に開催した若手建設産業就業者と高校生との意見交換会のアンケート結果をまとめた。16日に北見工業高校、30日に旭川工業高校で実施し、参加した生徒のうち、103人が回答。ほぼ全員が若手就業者の体験談が参考になったと答えた。今後希望する進路については、建設産業と答えた割合が87・4%に当たる90人にのぼるなど、成果がみられる結果となった。

 若手建設産業就業者と高校生との意見交換会は、道建設部の本年度新規事業。担い手となり得る高校生に、年代の近い若手就業者の経験を伝え、将来ビジョンを明確化するとともに、入職促進につなげることを目的としている。

 本年度は10月16日に北見工業高、10月30日に旭川工業高で開催。16日は㈱丸田組(網走市)、吉井建設㈱(大空町)など5社、30日には㈱橋本川島コーポレーション(旭川市)、荒井建設㈱(旭川市)など5社に協力を要請し、各社から1人ずつ招いた。

 北見工業高は、建設科の1年生33人と2年生31人、旭川工業高では、建築科の1年生40人が出席した。意見交換会は、若手就業者1人につき、生徒が7~8人のグループをつくって実施。生徒からは、勤務形態や待遇、在学中に取得すべき資格の種類、女性の働き方などについて質問が上がった。

 アンケート結果をみると、若手就業者の話が参考になったとの回答が102人にのぼり、全体の99%を占めた。うち、大変参考になったと回答したのは、55・3%に当たる57人。

 現在考えている進路については、建設産業との回答が87・4%の90人。このうち、地元建設産業と答えたのは59人で、全体の57・3%を占めた。

 意見交換会への感想では、「年齢が近く話しやすかった」「進路選択の参考になった」「就職への不安が軽くなった」などの声が寄せられた。女子生徒からは、女性就業者の話が有意義だったとの感想も聞かれた。

 道建設部は、これらの意見を参考に、来年度以降の事業展開について検討していくこととしている。

(道・道教委 2019-11-18付)

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