【解説】修学旅行でウポポイ活用を
(解説 2019-11-18付)

 民族共生象徴空間(ウポポイ)の一般公開まであと158日。道は、ウポポイ来場者の目標人数100万人を掲げ多様な取組を展開している。道教委は、13日付で各教育局長、道立学校長、市町村教委教育長に通知「民族共生象徴空間(ウポポイ)への修学旅行等の実施について」を発出。学校における遠足・修学旅行などにウポポイの活用を呼びかけている。

 ウポポイは、令和2年4月24日、白老町ポロト湖畔に誕生するアイヌ文化復興・創造の拠点。愛称のウポポイは、アイヌ語で「(大勢で)歌うこと」を意味する。

 主要施設は「国立アイヌ民族博物館」「国立民族共生公園」「慰霊施設」で構成。入場料は、博物館と公園の共通券として一本化しており、大人が1200円(団体960円)高校生が600円(団体480円)、中学生以下が無料となっている。

 道は、ウポポイ来場者の目標人数100万人を掲げ、道内外の誘客促進に向けた様々な取組を展開。民間企業や関係団体などで構成する官民応援ネットワークなどの協力のもと、ウポポイのロゴマークを印字した商品販売など、民間企業と連携した取組も進めている。

 一方、8月に実施した道の認知度調査によると、認知度が道内で35・4%、道外で5・2%となっていることが判明。鈴木直道知事は、現在実施している国内の主要都市におけるプロモーション活動のほか、SNSを活用した情報発信などの取組も進めていくとしている。

 道教委は、13日付で通知「民族共生象徴空間(ウポポイ)への修学旅行等の実施について」を発出。子どもたちにアイヌの伝統などに関する知識の普及啓発のため、学校における遠足・修学旅行などにウポポイの活用を呼びかけている。

(解説 2019-11-18付)

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