【解説】１０月末少年非行等概況　道警

（解説 2019-11-26付）

　道警本部は、ことし１０月末における少年非行等の概況をまとめた。検挙・補導された非行少年は、１０月末時点で８５０人（うち女子１４８人）。前年同期比１２６人減少した。

　内訳は、刑法犯が７５３人（同１３７人）と１０５人減、特別法犯が９４人（同１１人）と２４人減少した。

　非行少年に該当しないが、飲酒、喫煙、深夜はいかいなどを行う不良行為少年は１万２４６８人（同３４５２人）が補導された。

　刑法犯少年を罪種別にみると、窃盗犯が４５９人で、全体の６１％を占めた。窃盗犯の手口別では、万引きが３２１人で最も高い割合（６９・９％）。また、粗暴犯１２２人、風俗犯２２人、知能犯１８人、凶悪犯１０人などだった。

　学職別では小学生が１５９人、中学生が１７５人。小・中学生で全体の４４・３％を占めた。高校生は２１１人で、全体の２８％。その他学生が４４人、有職少年が１２０人、無職少年は４４人となった。

　特別法犯で検挙・補導された９４人の法令別内訳は、児童買春・児童ポルノ禁止法３２人、育成条例１５人、軽犯罪法８人、大麻取締法７人、売春防止法４人などとなった。

　薬物乱用少年は８人で、内訳は有職少年５人、無職少年１人、高校生１人、その他学生１人だった。

　少年の福祉を害する福祉犯は、検挙人員が２３４人。内訳は育成条例１０６人、児童買春・児童ポルノ禁止法１０５人、児童福祉法６人などとなった。

　また、被害に遭った少年は２１５人となった。法令別では児童買春・児童ポルノ禁止法が９５人と全体の４４・２％、育成条例が８０人で３１・１％と続いた。学職別では、小学生８人、中学生６０人、高校生１０４人と、児童生徒合わせて１７２人で、全体の８０％を占めた。

(解説 2019-11-26付)