課題別部会協議など通し　帯広市教頭会が研究大会開く　管理職として職能向上

（関係団体 2019-11-19付）

４５人が出席し、研修を深めた

　【帯広発】帯広市教頭会（新川和範会長）は１３日、帯広市役所で令和元年度研究大会を開いた。会員４５人が参加。十勝教育局の渡會崇善義務教育指導監の講演や帯広市教委の西田健一学校教育指導室長の講話、課題別５部会での協議を通し、学校管理職としての職能向上を図った。

　帯広市教頭会は、研究主題を「家庭・地域社会・関係諸機関との連携における教頭の役割～多様な人々とのつながりを保ちながら、学び育つ子どもを育成するために」と設定。重点に、①家庭・地域社会・関係諸機関と連携した教育課程の編成と実施により、子どもに生き抜く力を育む学校教育の在り方について研究を深める②これからの教育活動に教頭としてどのように関与していくかを実践的に解明する―の２点を掲げ、研究を推進している。

　開会式で新川会長があいさつ。新学習指導要領に基づき、社会に開かれた学校を実現しながら、子どもたちに必要な資質・能力を養っていく必要性を強調。研究主題にふれながら、「課題別５部会での協議によって研究を深化させていきたい」と呼びかけた。

　続いて、十勝教育局の松井晃之次長、帯広市教委の池原佳一教育長、帯広市校長会の杉本伸子会長が来賓祝辞。

　松井次長は、「学校全体で教育の質を向上させる取組の推進」「生徒指導の充実」「服務規律の徹底」の３点を要請。会員の教育活動への尽力をたたえ、「これからも教育課題の解決に向けて、力強く対応してほしい」と呼びかけた。

　池原教育長は帯広市教育基本計画の策定に向け取組を進めていることを示し、「計画を実現させるためにも教育委員会と学校が協働して進める必要がある」と指摘。「校長の学校経営目標を補佐しながら、帯広の特色を生かした教育活動が推進されることを期待する」と述べた。

　杉本会長は、学習指導要領の改訂や働き方改革の推進など喫緊の教育課題が山積する中、「この時代の流れを自校の教育を見直すチャンスととらえて、自校の校長の一番のパートナーとして学校教育の先頭に立って尽力してほしい」と激励した。

　引き続き、十勝教育局の渡會義務教育指導監が「学校経営について考える～教頭の視点から」と題し講演。

　学校改善プランにおける数値目標の設定例や学力向上のための具体的方策と教育活動の構造化などを示し、学校組織マネジメントにおける教頭の役割を明らかにした。

　このあと、帯広市教委の西田学校指導室長が「帯広市が目指す教育」について講話。

　研究協議に移り、「教育課程」「子どもの発達」「教育環境整備」「組織・運営」「教職員の専門性」の課題別５部会で意見交換。全体会で各部が今後の方向性などを発表した。

(関係団体 2019-11-19付)