道中学校英語教育研究旭川大会開く 公開授業で成果発信 主体的・対話的で深い学び(関係団体 2019-11-18付)
119人が参加し研鑽を積んだ
【旭川発】第5回道中学校英語教育研究大会旭川大会兼第51回上川・旭川地区中学校・高校英語科連絡協議会が11月上旬、旭川市立北星中学校で開かれた。全道から119人が参加。研究主題「“英語を使って何ができるようになるか”を意識した授業づくり~自律的学習者の育成に迫る“主体的・対話的で深い学びの実現”」のもと、英語力向上に向け、公開授業や授業交流などを通し、研究の成果を発信した。
主催は、道中学校英語教育研究会(=北中英研)と旭川市教育研究会(=旭教研)外国語部。
大会は研究主題のもと、研究の重点として、「思考力・判断力・表現力等を育成し、相手意識を醸成するための適切な課題と“目的・場面・状況”の設定、課題を解決するために協働的に学ぶ場面を位置付ける」ことなど3点を掲げた。
また、旭教研外国語部では、主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の視点から学習過程の改善、学習の成果をとらえる学習評価の工夫、指導の工夫について、研究を進めている。
開会式の冒頭、大会長を務める会場校の金子圭一校長が登壇し、大会の開催についての喜びなどをオールイングリッシュであいさつし、参加者を歓迎した。
続いて、北中英研の中村邦彦会長があいさつ。会の設立から現在までの経緯や研究内容などを説明し、「きたんのない意見をいただきたい」と求めた。
あいさつに続き、道教育大学附属旭川中学校の小野祥康主幹教諭が研究主題を解説した。
さらに、北星中3年2組の英語の公開授業や授業交流・研究交流を行った。
このあと、愛知県立大学の池田周教授が「中学校外国語教育の新課程に向けて~小学校の学びをどう引き継ぎ、高校へどう送り出すか」と題して講演。新学習指導要領が示している中学校外国語教育の資質・能力の育成などを踏まえながら解説した。
◆英文で旭川の魅力を 北星中3年2組の授業公開
第5回道中学校英語教育研究大会旭川大会兼第51回上川・旭川地区中学校・高校英語科連絡協議会では、北星中学校の直江愛蘭教諭が指導する3年2組(生徒数28人)の「ONE WORLD English Course3 Lesson4 Today’s News」の授業を公開した。
本時は11時間扱いの9時間目。目標に「好きなスターに向けた旭川の紹介文を書くことができる」を設定した。
前時まで生徒たちに、好きなスターに旭川を紹介するメールを書くことを伝え、多くの文章や内容が盛り込まれているメールが魅力的であることに気付かせる学習を進めてきた。
はじめに、直江教諭は旭川市内の旭山動物園や旭川空港など、名所やイベントを15ヵ所を取り上げて確認した。
また、直江教諭は紹介文の例を紹介したあと、ワークシートを配布。生徒に紹介したい名所など15ヵ所の中から3~4ヵ所選ばせ、生徒個々のシートに取り組ませた。
生徒は、選んだ名所やイベントについて、自分が好きな理由やどんなものがあるのかなど、魅力が伝わるような英作文を考えた。
つぎに、ペアトークに取り組んだ。直江教諭は「1分間の間に理由を2つ以上言えるように」「1回目よりも内容を加えてみて」などと、各回ごとに指示を出し、計3回実施。生徒に紹介文の内容を膨らませるよう考えさせた。
最後に、ワークシートに書き込んだ英単語を数えさせ、以前よりも多くの英単語を活用できたことで自己評価を図るなど、本時の学習を振り返った。
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旭川の名所等を選び、魅力を伝える英文を考えた
(関係団体 2019-11-18付)
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