第６２回道中・高英語研究大会　社会とのつながり意識　札幌市清田中の西島教諭提言

（関係団体 2019-11-27付）

中高連携を踏まえた英語教育を目指し研鑚した

　第６２回道中学校・高校英語教育研究大会が２２日、ホテルライフォート札幌で開かれた。札幌市立清田中学校の西島明子教諭が「社会とのつながりを意識させる授業」をテーマに提言。「社会で求められる力とは何かを考えながら英語を学ぶことが大切」と述べた。

　主催は道中学校・高校英語教育研究会、道中学校英語教育研究会、道高校英語教育研究会。

　研究主題「中高連携を踏まえた英語教育をどう進めるか」のもと、約１５０人が研鑚を積んだ。

　開会式で道中学校・高校英語教育研究会の中村邦彦会長（札幌市立伏見中校長）があいさつ。

　昨今の英語教育の変化にふれた上で、「時代に求められているものをいち早く察知し、常に授業を改善していかなければならない」と述べた。また、「目の前の生徒たちが将来、英語という言葉を通じて持続可能で平和な社会をつくり上げることを願って、伝えたい気持ちを育む授業づくりを根本に据えていくべきではないか」と呼びかけた。

　続いて、清田中の西島教諭と千歳高校の山崎秀樹教諭が提言。うち、西島教諭は「社会とのつながりを意識させる授業」について発表した。

　社会で必要とされる人材として、「国境や職種を超えて進んで協力できる人材」「イノベーションを起こすような人材」の２点を挙げた。

　社会とのつながりを意識した取組として、子どもたちに英語学習アプリのプログラム案を考える授業を紹介。アプリプログラム案を考えるに当たって、アプリ開発会社の社員による講話を実施したことなどを伝えた。

　また、「他者の強みに目を向けるという習慣を身に付け、社会で求められる力とは何かを考えながら英語を学ぶことが大切」と訴えた。

　札幌市立篠路西中学校の八木拓平教諭が同校２年３組の授業を公開。生徒とのやりとりを通して、ペアドリルなど様々なアクティビティへと段階的につなげていく導入の取組を紹介した。

　このあと、愛知県立大学外国語学部の池田周教授が「小・中・高校を通じた外国語教育改革の実現に向けて～それぞれの学びの特徴と接続を考える」と題して講演した。

(関係団体 2019-11-27付)