知内町校長会　学びの充実検討会議　ＩＣＴ有効活用求める　学力調査分析もとに協議

（関係団体 2019-11-28付）

町全体の課題と今後の改善策について協議した

　【函館発】知内町校長会（三上幸喜会長）は１１月上旬、町中央公民館で学びの充実検討会議を開いた。町内の幼・小・中・高の教職員など２１人が出席。本年度の全国学力・学習状況調査の分析結果や児童生徒の生活習慣に関するデータをもとに、成果や課題、これまでの取組を検証し、子どもの学力向上に向けて意見を交わした。出席者からは、ＩＣＴ機器の有効活用を求める声が上がった。

　会議は、町内の教職員を中心として活動する町学びの充実検討委員会が、学力・学習状況調査の結果をもとにした分析結果や取組を交流するとともに、児童生徒の生活習慣に関する共通認識を図ることが目的。

　開会式に続き、小・中学校の担当者が本年度の全国学力・学習状況調査の結果から、町内の児童生徒の正答率や苦手な領域をスライドを使い説明した。

　小学校では昨年までの課題として、学習に対する動機付けや自己肯定感が低い傾向があったことから、自主的・自発的な家庭学習の充実に向けて自主学習ノートを校内に掲示。自己肯定感と学びの意欲向上につながっているなどの成果を報告した。

　高校の担当者は、自校の学力テストの分析結果のほか、生活習慣に関する調査結果を示した。

　報告終了後の意見交換では、「町ではＩＣＴ機器の整備が進んでいるので、もっと有効な使用法を検討してほしい」などの意見が挙がった。

　このあと、渡島教育局義務教育指導班の村上兼人指導主事が講評。「自主学習ノートの展示などは、学習が自分だけでなく、他者に影響を与えることが理解できる取組」と評価した。

　一方、「子どもの自己肯定感を高めるためにも、教師や大人自身が自己肯定感を高くもって接してほしい」と呼びかけた。

　最後に、三上会長が「本町のさらなる教育向上に向け、一丸となって取組を継続していきたい」と宣言し、出席者全員で意識を共有した。

(関係団体 2019-11-28付)