【解説】１８歳のメディア意識調査

（解説 2019-12-04付）

　日本財団がまとめた「第１９回１８歳意識調査―メディア」によると、ＳＮＳ利用者の６５・２％が「ＳＮＳでみた情報の真偽を確かめたことがある」と回答した。確かめる方法として、インターネットで調べたとの回答が最も多かったほか、「人に聞いた」「実際に現場に行った」など、様々な手段で確かめている人がいることも分かった。

　調査は、全国の１７～１９歳の男女１０００人に対して９月中旬に実施した。

　結果をみると、普段、ニュースや報道の情報を得るために利用しているＳＮＳはＬＩＮＥが７３・３％で最多。次いでＴｗｉｔｔｅｒ（６９・３％）、Ｉｎｓｔａｇｒａｍ（３６・５％）などの順に多かった。

　「ＳＮＳでみた情報の真偽を確かめたことがあるか」との質問に対して「ある」と回答したのはＳＮＳ利用者の６５・２％。確かめる方法は、「Ｇｏｏｇｌｅで検索する」など、インターネットを利用して調べたとの内容が最も多かった。また様々なメディアや記事を比べて真偽を確かめたとの回答も多かったほか「人に聞いた」「実際に現場に行った」など、様々な手段で確かめている人もいることが分かった。

　真偽を確かめなかった理由は、自ら情報収集の手間や時間をかけたくないとの理由が多数を占めた。

　「真偽を確かめる必要がある情報を収集しているわけではない」「重要な情報はＴｗｉｔｔｅｒで調べない」などの意見もあり、ＳＮＳの情報への関心の薄さが見受けられた。

　このほか「信憑性のある情報だと感じた」「面白そうな内容だから」などの理由で真偽を確かめずに第三者に情報を拡散した経験がある人が２６・３％。

　「拡散して手助けしたいと思った」など善意から拡散すべきと考えたとの声もあった。

(解説 2019-12-04付)