石狩市の令和２年度予算　ＩＣＴ環境整備など要求　３年度にＣＳ全市導入へ

（市町村 2019-12-10付）

　石狩市は４日、令和２年度予算要求の概要を公表した。教育委員会関連の要求額は本年度比２８・１％減の１９億６７００万円。ＩＣＴ環境整備事業に２４３１万円を要求し、電子黒板やデジタル教科書などＩＣＴ環境整備を推進する。また、地域とともにある学校づくり推進事業に６８万円を要求し、３年度のコミュニティ・スクール（ＣＳ）の全市導入に備える。

　一般会計は本年度比６・３％増の３００億３９００万円。教育委員会関連の要求額は、義務教育学校厚田学園の建設工事終了によって２８・１％減の１９億６７００万円。

　新学習指導要領の実施に向けて、ＩＣＴ環境整備事業に２４３１万円を積み上げた。電子黒板やデジタル教科書などのＩＣＴ環境の整備を進め、学習環境の充実を図る計画。

　地域とともにある学校づくり推進事業には、６８万円を要求。２年度開校予定の石狩八幡小学校、厚田学園でのＣＳの先行実施に当たって学校運営協議会の活動の支援や、３年度のＣＳの全市導入に向け、ＣＳの周知や地域とともにある学校づくりの推進を図る。

　学校トイレの洋式化事業に１億４５１２万円を要求し、児童生徒のストレス解消や避難所機能の強化を図る。

　主な教育関連事業はつぎのとおり。

▽学校トイレの洋式化事業＝１億４５１２万円―学校トイレの洋式化を進め、児童生徒のストレス解消や避難所機能の強化を図る（南線小、紅南小、花川中、樽川中）

▽ＩＣＴ環境整備事業＝２４３１万円―新学習指導要領の実施に向けて、電子黒板やデジタル教科書などのＩＣＴ環境の整備を進め、学習活動の充実を図る

▽地域とともにある学校づくり推進事業＝６８万円―ＣＳの導入に当たり、学校運営協議会の活動を支援し、地域とともにある学校づくりの推進を図る

▽収蔵資料データベース整備事業＝３０６万円―収蔵資料のデータベース整備を行い、石狩小校舎利活用施設が文化財行政の活動、文化財資料の収蔵の拠点として生まれ変わるために準備する

▽厚田給食センター老朽設備機器更新事業＝２６５５万円―厚田給食センターの老朽設備などの更新を進め、安全・安心な給食の提供を図る

▽市民図書館整備事業＝２５１万円―市民図書館の老朽設備の更新と照明のＬＥＤ化を進め、市民に親しまれる図書館サービスの推進を図る

▽市民図書館２０周年記念事業＝２５１万円―市民図書館開設２０周年を機に、実行委員会が主催する記念式典や記念誌創刊などの事業に対して補助を行う

(市町村 2019-12-10付)