【解説】北海道Ｓｏｃｉｅｔｙ５．０

（解説 2019-12-17付）

　道は、１３日に開いた第２回道Ｓｏｃｉｅｔｙ５・０懇談会で「北海道Ｓｏｃｉｅｔｙ５・０構想」の構成（イメージ）を示した。１０年後の目指す姿として「ＩＣＴを活用した明るく、元気で、楽しい北海道の未来社会」を提示。教員・生徒数の減少や学校小規模化に対処する遠隔教育、行政の効率化に向けたテレワーク環境の整備や定型業務の自動化など、各分野におけるＩＣＴ活用の具体例を示した。

　構想は、労働人口の減少や地域における教育や医療の確保など、本道が直面する課題をＩＣＴ技術を活用して解決し、北海道の未来社会の方向性を示すもの。

　今後、懇談会で設置するワーキンググループにおいて原案を作成。来年３月の第４回懇談会で構想最終案としてまとめ、年度末に知事に提言する。

　構成イメージは、１０年後の目指す姿を「ＩＣＴを活用した、明るく、元気で、楽しい北海道の未来社会（仮）」と設定。①人、暮らし②地域③産業④基盤―の各分野において、課題解決に向けたＩＣＴの役割の例を示している。

　①では、教員数・生徒数の減少、学校の小規模化に対処する遠隔教育、保育所待機児童解消のための場所、保育時間、空き状況の情報提供などを挙げている。

　②では、行政の効率化に向けたオフィス環境、テレワーク環境の整備や定型業務の自動化、市町村間の広域連携のためのシステムの共同構築・運用を例として提示。

　③では、食・観光振興のための多言語対応、ＷｅｂやＳＮＳによる情報発信、歴史・文化を発信するデジタルアーカイヴなどの取組を示した。

　④では、５Ｇ（第５世代移動通信システム）の全道展開に向けた道有施設の提供、ローカル５Ｇの活用、官民連携の実証実験を挙げている。

(解説 2019-12-17付)