【解説】学生の就職活動開始時期
(解説 2019-12-12付)

 内閣府は、2019年度における学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果を公表した。エントリーシートの提出数は「10~19社」が約3割と最も多く、20社未満の割合が前年度より上昇。最初に内々定を受けた時期は「4月および5月」との回答が約3割で、わずかに早期化している傾向にある。

 調査は、2019年度卒業・修了予定者の就職・採用活動の実態を把握することで、2020年度以降の活動の円滑な実施を図ることが目的。

 調査時点はことし8月1日。大学4年生5023人、大学院2年生1963人から回答を得た。

 就職・採用活動の時期が前年度と同様(3月1日以降広報活動開始、6月1日以降採用選考活動開始)に設定されたことに関し、「昨年の情報を参考にすることができた」との回答が62・9%。一方、「選考活動を早期に開始する企業があり混乱した」との回答も過半数を占めた。

 「就職活動の影響をほとんど感じることなく十分学修時間を確保できた」と回答した割合は、2018年6~8月の75・6%から徐々に下降し、2019年3~5月で14・0%。その後、上昇に転じ、6月が34・8%、7月が57・6%となった。

 エントリーシートの提出数は、「10~19社」が30・6%と最多で、「5~9社」が21・7%、「30~39社」が17・7%、「1~4社」が16・6%などと続く。過去の調査に比べ、20社未満の割合が上昇している。

 最初に内々定を受けた時期は、4月および5月との回答が約3割で、時期がわずかに早まっている。

 内々定を出す代わりに、他社への就職活動をやめるよう強要するいわゆるオワハラを受けた割合は13・4%。ここ数年で減少傾向にある。

(解説 2019-12-12付)

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